富士健康クラブ

54.調心(4)

54.調心(4)

ロンドンオリンピックが閉幕して半月以上が経過しました。
8/20に行われたメダリスト達による銀座パレードも大変盛り上がりました。


1.オリンピック団体戦の好成績

今回のオリンピックでは、日本選手のチームワークの良さが脚光を浴びたよう
に思います。特に、個人戦ではメダルが獲れなくても、団体戦ではメダルを
獲るケースがいくつもありました。フェンシング男子フルーレ団体、アーチェ
リー女子団体、バドミントン女子ダブルス、卓球女子団体などです。
また、サッカー女子、バレーボール女子などは、もともと個人戦はありません
ので同様ですね。さらに個人戦で若干のメダルを獲り、団体戦でもメダルを
獲った競技に、体操男子団体、競泳男子メドレーリレー、競泳女子メドレー
リレーがあります。

個人戦では実力不足でも、団体戦でメダルを獲れるのは何故でしょうか?
チームワークが良いからだという答えが多いと思います。
では、チームワークが良いというのは具体的にはどういうことでしょうか?

サッカー女子、バレーボール女子などは団体戦ですから、様々なケースを想
定して作戦・戦術を練り、繰り返し練習を重ねてチームプレイに徹してきて
いると思います。そして、汗と努力と涙の結果、チームワークが醸成できるの
かなと思います。

しかし、体操男子団体、競泳男子メドレーリレー、競泳女子メドレーリレー、
フェンシング男子フルーレ団体、アーチェリー女子団体、卓球女子団体など
は、団体戦とはいっても実際には個人単独の戦いであり、他のメンバーは
声援を送ることしかできません

それでも団体戦で好成績を修められるのは何故でしょうか?
物理面だけで合理的な説明をすることは難しいと思います。
声援を受けたら実力がアップするわけではありませんね。
筆者は、これらは「気の働き」の結果であると考えています。


2.オリンピック競技と「気」

オリンピックには様々な種類の競技がありますが、「気の働き」を積極的に活
用する種目はあまり無いのではと思います。日本の合気道や柔術、そして
太極拳など中国武術の一部は「気の働き」を積極的に活用します。しかし、
これらはオリンピック競技種目には含まれていません。
オリンピックの柔道は、日本本来の柔術から「気の働き」の部分を取り除い
た安全第一の残りカスと言ったら叱られるでしょうか?
ただし、オリンピック競技種目の中で「重量挙げ」では、ひょっとすると
「気」の働きを活用している選手がいるかもしれません。

それでは、ほとんどのオリンピック競技では、「気」の働きを使っていないの
でしょうか?


3.「心・技・体」

いいえ、意識して「気」の働きを使ってはいなくても、心の働きにより、
結果的に「気」を使っている場合が多いと思います。個人競技でもそうです。

武術の世界では、「心・技・体」(しん・ぎ・たい)という言葉がよく使われ
ます。「こころ(精神力)・わざ(技術)・からだ(体力)」が相まって強く
なっていくというものです。
スポーツの世界でも同様と考えられます。

強靭な身体が求められるのは当然ですね。優れた技術が必要なのも当たり前
です。では、心では何が必要なのでしょうか? 
強くなろうとする強い意志と集中力、勝とうとする強い意欲であると思い
ます。強い意志と集中力は「気」の働きを加速します。より大きなエネルギ
ーを発生させます。体(からだ)と技(わざ)を後押しします。
「メダルが獲れればラッキー」よりも「何が何でも金メダルを獲得する!」
とではエネルギーの働きに大きな差が出ます。

「心」と「気」は一体です。「心」は、気の海の波であり、動きであり、流れ
なのです。「気」は根源のエネルギーですから、心の想いが強固であれば、
その結果働く気のエネルギーも強力になります。
からだと技が同レベルであれば、強い心の働きでより多くエネルギーを動か
した方が勝つ可能性が高まります。


4.心の連携

宇宙全体に気の海が広がっています。心は気の海の振動であり波です。
全ての人の「心」も、気の海の中のそれぞれの波の一つに過ぎません。
全ての人の「心」はつながっているのです!!!
物理的に離れたところにいる人々も気の海でつながっています。

したがって、自分自身の絶対に勝とうと思う心が、応援している周囲の人々
の心と共鳴して一緒になると、大きな波となり、気の流れとなって、エネル
ギーの形で個人の実力を後押しするのです。
ただし、力が入って緊張した状態では、気のエネルギーの後押し効果が
発揮できません。

こんなことをいう人はほとんどいないと思いますので、信じ難いと思います。
でも、そのように考えると、世の中の様々な不思議な現象が理解できるように
なります。

小学校の理科の実験で「音叉」の実験をしたことがあると思います。同じ音程
の音叉を複数置いて、そのうちの一つの音叉を叩くと、離れた場所に置いた
音叉も共鳴して音がなります。数が多ければ共鳴して音も大きくなります。
それと同様と考えると分かり易いでしょうか?

サッカーの国際試合で、アウェー(外国の敵地での試合)だと敵に有利なの
も同様の理由と思います。

心と気の関係に関しては、下記をご参照ください。
2012.2.16発行 第32回 ~ 2012.4.05発行 第39回。


[補足]   調心

心と気の働きは目に見えないので普段意識しませんが、我々が考えている
以上に効果が大きいのです。
そしてその働きを活用するための方法論が「気功」です。
特に「調心」が大事になります。

先ず、心を空っぽにします。透明にします。
そして、強い意志を持ち集中力を高めます。
そして、それを時間的にずーっと継続します。

効果は、意志と集中力の強さと、時間的な長さの積で決まります。
意志と集中力がいくら強くても、それが短時間で終われば効果が現われる前
に終わってしまいます。
長時間継続すれば、次第次第に気のエネルギーの流れが大きくなります。

長さ100mの小川の流れはすぐに終わってしまいます。しかし沢山の流れを
集めた大河の流れは、永く続き、大きなエネルギーの流れになります。
それが、黒潮や親潮の流れになると、もう誰にも止められいほど巨大な流れ
になります。

「継続は力なり」という言葉があります。
継続の力は、気のエネルギーの流れを引き起こすので、我々が考えている
以上に大きな効果を導きだすのです。

「調心」に関しては、下記をご参照ください。
2012.4.19発行 第41回 ~ 2012.5.10発行 第43回。
以上



# by jiriki-tachikawa | 2012-09-06 00:00 | ガン予防メールマガジン

53.健康寿命と高齢者医療

53.健康寿命と高齢者医療

今回は少し視点を変えて、人間の寿命と高齢者医療に関してちょっとだけ
触れてみます。

1.健康寿命と平均寿命
日本は世界一の長寿国というイメージがあるかと思います。
確かに平均寿命は、男性:79.4歳、女性:85.9歳で世界有数ではあり
ます。(2012年7月発表データ)
しかし、残念ながら男女とも世界一の座から既に転落しています。
長く生きれば良いというものでもないので、世界一に拘る必要はないと思い
ます。

むしろ深刻なのは、実際に元気で過ごしている時間は、はるかに短いのです。
厚生労働省は、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して
健康に生活できる期間を「健康寿命」と定めて推計を行ない、今年6月に
初めて発表しました。
2010年の健康寿命は男女ともに、平均寿命に比べていずれも10年ほど
短いことをあきらかにしています。

日本人の健康寿命は、男性:70.4歳、女性:73.6歳です。
WHO(世界保健機構)の提唱から10年以上経過して、遅ればせながら
今年初めて発表した厚生労働省のデータです。

平均寿命と、健康寿命の差は、男性:9.0歳、女性:12.3歳 とても
大きいですね。
10年前後の間、自らも苦しい、辛い思いをし、周囲にも多大な影響を与え
て老後を過ごしていることになります。
そしてこの間、膨大な医療費を使っていることになります。
現実に医療費は増大の一途を辿っています。

当然ながら、大幅に健康寿命を引き伸ばす必要があります。
そして願わくば、PPK(ピンピンコロリ)を目指したいものです。
エーっ、朝までピンピンして、元気でいたのに!!!


2.日本人はどんどん不健康になっている!

昔、米国では何処へ行っても、100Kgを優に超す肥満した巨体を、ゆさ
ゆさ揺すって歩く中高年の男女の姿を多く見かけました。
そして心臓病やガンをはじめ様々な疾病に苦しむ人がとても多くて大問題
になりました。そして日本人の和食が大いに見直された時期でもありました。

新渡戸文化短大の中原学長によると、1970年代から米国では、「ヘルシー
ピープル運動」に取り組み、状況が大幅に改善されてきています。
そして、この40年の間に、日米市民の健康状態が逆転していると言って
います。

心筋梗塞死では、米国では、35%減らせたが、日本では逆に1.6倍に
増加。

ガン死では、米国では94年から減少に転じているが、日本では3倍に増加。

中原学長によると、日本人はどんどん不健康になっている と言っています。
例えば、野菜摂取量は、97年292gから、2006年267gで9%
減少。
米国では、野菜摂取に努め、2010年350gを突破しています。

日本男性の肥満率は、97年24%から2006年29%で5%増加。
この間の、平均歩数は、8202歩から7532歩で8%減少。


それでは、どうしたら良いのか?
既に本メールマガジンで縷々述べてきました。

多方面から健康に留意する必要があります。
食事や運動、休養に留意しましょう。
野菜をもっともっと多く摂りましょう。

そして「ガンを予防する歩く気功」を行いましょう!
出来れば、他の気功や自力整体、太極拳なども始めましょう!
健康・長寿は全て自己責任です。


3.高齢者の医療

現代医療では、高齢者も壮年者も若者も基本的に同じ内容で医療を受けます。
しかし、人間の様々な機能は、ほとんど20代前後がピークであり、以後
年齢とともに低下していきます。60代、70代になるとピーク時の半分や
1/3以下に低下する機能も多くなります。
年をとれば機能が衰えるのは当然であり、次第に枯れて死の方向へ近づく
のは自然の摂理です。
残念ながら現代医療では、高齢者や終末期を迎える人々のための医療に対
する議論や方策が大幅に不足しているように思います。

例えば、血圧ひとつとっても、最高血圧を130以内に抑えることを目標に
して、若者と同じ対処をしています。しかし、数十年前までは、年齢+90 
までは特に問題視しない医師が多かったと聞いています。たとえば70歳
の方なら、90を加えて160程度ぐらいはむしろ自然と考えていました。
現代は、年齢に関係なく、130を少し超えると、降圧剤などの処方が行わ
れます。そして一生、降圧剤を処方し続けることになります。
当然医療費は高騰していきます。
製薬会社を中心にした医療業界の陰謀ではないかと感じることさえあります。

高齢者や終末期を迎える人々への医療は、壮年者や若者とは異なる考え方を
模索すべきと思います。


4.自然死

この世に生を受けた以上、人間は誰でも必ず死にます。
でも、死や終末期の生き様に関しては、いざその場に至らないとなかなか
向き合えないのも人間です。

この春読んだ本の中で考えさせられる本がありますのでご紹介します。
  「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 中村 仁一著 
     玄冬舎新書  760円+税
著者は、京大医学部卒業後、病院院長や理事を経たのち、現在は特別養護
老人ホームの常勤医師を10年以上続けておられます。そしてこの間、
数百例の「自然死」を見守り、様々な経験を積んでこられました。

そのポイントを、ホンの一部だけ:
・現代のほとんどの医者は、「自然死」を見た事がない。必ず余計な医療の
 手を加えるから「自然死」に遭遇できない。
・終末期の高齢者にとって過剰な医療は、苦痛であり悲惨であるケース
 が多い。
・「自然死」の場合は、痛みもなく穏やかに死んでいける。
・ガンであっても完全放置して、余計な手を加えなければ、痛みもなく穏や
 かに死んでいける。

著者は自らの経験から、自分が死ぬならガンが一番 と公言しています。

この本にはとても共感する部分が多いのですが、著者は、寿命や死に対して、
無理に抗わない、受動的かつ従順な考えを持っているように感じています。

私自身は、もっともっと積極的に病気や怪我を予防し、健康寿命を引き延ば
して、一度しかないこの世の生を有意義に楽しみたいと考えています。
そのために、気の働きを理解して、気を活用する方々が増加することを願っ
ています。


なお次回は、「オリンピック競技と気の働き」について触れる予定です。

以上



# by jiriki-tachikawa | 2012-08-23 00:00 | ガン予防メールマガジン

52.太極拳とは? (3)

52.太極拳とは? (3)

太極拳に関しての最終回です。
今回は、既に太極拳を行っている方々を念頭に記します。

7.太極拳のポイント

(1)太極拳の最大のポイントは、「力を抜きながら、意識の働きと、気の
働きを活用する」ことです。力が抜けないと、気の働きを活用することが
できません。結局は、筋肉を使って手足や腰を動かすことになり、「太極拳風
の体操」になってしまいます。
力が抜けてくると、「身体の内側からの働き」を活用する本来の太極拳の動き
になってきます。
力を抜くことが出来るか、出来ないかで天地の差ほどの大きな相違が生じます。

(2)力の抜けた本来の太極拳の動きになっているかどうか簡単に見分ける
ことができます。例えば、2時間太極拳の練習をした後、疲労感を感じるよ
うなら、まだ本来の太極拳の動きになっていないと考えて良いと思います。
筋肉の力を使っているから疲れるのです。

(3)力が抜けて、本来の太極拳の動きになっている場合は、ほとんど疲労
感がない筈です。それどころか、身体中に気が充満して、しばしば爽快感、
軽快感、昂揚感を感じられるようになってきます。健康効果がとても大きく
なります。

力を抜き、意識の働きと、気の働きを活用することがとても重要です。


8.身体の内側からの「働き」とは何か?

(1)身体の力が抜けてくると、足裏全面でからだの重みを感じられるよう
になってきます。力が抜ければ抜けるほど、ズシーっと足裏で重みを感じら
れるようになってきます。

(2)この重みに応じた強さで、「身体の内側からの働き」を感じられるよう
になってきます。足裏から上昇するような、拡がるような、繋がるような
感覚であり、微妙な感覚です。この働きは頸力(けいりょく)と呼ばれる
ことがありますが、気の拡がりと言って良いと思います。

(3)この「身体の内側からの働き」が作用すると、自然に背筋が柔らかく
伸び、うなじも伸び、腕や手指が自然にしなやかに伸び、脚も自然に伸びて、
気の拡がりに応じて身体全体が気持ちよく拡がる感じがしてきます。
このとき身体は、しなやかで武術的にとても強い状態になっています。

(4)動く時や、相手に作用を及ぼしたい時は、この内側からの働きを感じ
ながら、利用しながら、軽やかに動きます。動く前や、動き終わったときは、
身体の力をしっかり抜いて、足裏全面でからだの重みを感じられる状態に戻
します。

(5)「身体の内側からの働き」を活用するためには、身体の力を抜くこと
が決定的に重要です。
力を抜くことが大事なことは誰でも知っています。スポーツでも、芸術でも、
学業でも、力んだら良い結果が出ないことは万人が経験しています。
でも簡単に力を抜くことはできませんよね。
脱力はなかなか難しいのです。


脱力には、気功や自力整体が役立ちます
具体的な脱力法に関しては、既刊の下記をご参照ください。

第7回 2011.8.25   ガンを予防しましょう(4)     
からだの歪み(1) からだのクセや歪みを見つける方法。
から
第11回 2011.9.22   ガンを予防しましょう(8)   
からだの歪み(5) からだのクセや歪みを取る方法(2)
まで。


[補足]  

1.太極拳と気功との関係は?
人によって考え方が異なります。太極拳だけやっている方は、気功とは関係
ないと思っている方が多いかも知れません。気功だけやっている方は、太極
拳とは関係ないと思っていると思います。
筆者は、太極拳は気功の一種であると考えています。気功という言葉自体が、
気を扱う修練を全て「気功」として定義しているからです。

2.太極拳はよく「気の武術」と言われます。しかし、気という言葉を使わ
ない方々もいます。気は見えないし、人によっては気を感じない方も少なく
ないからもっともではあります。
なお太極拳発祥の中国は、マルクス主義の唯物論のお国柄です。唯物論では
見えないものを扱いません。したがって「気」という言葉は使いにくいので
しょう。何故か共産国ではない日本でも、同調してからか、気遣ってからか、
気という言葉を敢えて使わない方も少なくないようです。

3.筆者は、「気」は根源のエネルギーであり、生命の本質に深く関わって
いると繰り返し強調してきています。気を無視して、健康や医療や武術や
万物を語っても、土台のない薄っぺらな表層議論に過ぎないように感じて
います。

4.これまで述べてきたように、「身体の内側からの働き」すなわち、気の
拡がりによって武術的に相手を崩し、そして健康効果を引出すことができます。

そして「気」の働きを更に高度に活用して、秘術の領域にまで到達すること
ができます。それは、「意識の働きで相手の気を操作」して、相手を崩すこと
です。この段階になると、太極拳の細かい型や動作に捉われることなく
気を活用するので、高度な気功(外気功)と言って良いと思います。
ただし、ここまで到達するのは一握りの極めて少数の方々だけと思われます。
太極拳はとても奥が深く、気功と切離して考えることはできないのです。

5.本メールマガジンは、基本的に全て筆者が実体験したこと、考察した
ことを元にして筆者の言葉で書いています。この太極拳に関しても同様です。
したがって世間一般の考えや説明と異なるところがあると思いますのでご了
解ください。

次回は、「健康寿命」に関しての予定です。

以上



# by jiriki-tachikawa | 2012-08-02 00:00 | ガン予防メールマガジン

51.太極拳とは? (2)

51.太極拳とは? (2)

太極拳に関しての第2回です。
太極拳そのものに対する見方、考え方は人によって様々です。

4.太極拳の目的
何のために太極拳を行うのか その目的も人によって様々と思います。
代表的なものを挙げると:

(1)健康目的
足腰を鍛え、病気や怪我を予防する。
(2)武術目的
相手の攻撃を柔らかくかわし、逆に相手の体制を崩す。
(3)競技目的
競技大会で高得点と高順位を目指す。
(4)表演目的
発表会や大会などで日頃の鍛錬の成果を見せる。

中高年の方々の場合、やはり健康目的で始める方々が一番多いかと思います。
一方、若い方々の中には、武術目的、競技目的で始める方も少なくありま
せん。最初は健康目的で始めた方も、次第に裾野を広げて、表演や競技や
武術に磨きをかけていく方々もおられます。

なお、本格的な武術の習得には、相応な修練を積み重ねる必要があり、
長時間と弛まぬ努力を必要とします。決して容易ではありません。
初めて行う中高年の方々には武術目的としての練習はあまりお勧めいた
しません。


5.太極拳の特徴

太極拳の特徴や効果の代表的なものは下記です。

(1)健康増進効果が大きい
  ・足腰が鍛錬され、しなやかな身体を取り戻します。
・筋肉・骨格だけでなく、内臓や脳や精神面など全身に良い効果を及ぼ
します。
(2)中高年向きである
  ・ゆっくりした穏やかな動作が中心であり、80歳でも90歳でも楽しく
続けられます。
  ・何処でも何時でも気軽にできます。
(3)気功の鍛錬として優れている
  ・脱力によって気の流れが良くなり、気功の鍛錬になっていきます。
  ・太極拳が終わった後、爽快感、軽快感を得られるようになります。
(4)武術として達人の領域に到達できる可能性
・太極拳は気の武術であり、気の働きを引出せるようになってきます。
  ・老人でも弱者でも、気の働きで屈強な大男を跳ね飛ばすことができます。

太極拳の特徴を表わす言葉として、「小力で大力を制す」、「力ではなく意識
を使う」、「柔をもって剛を制す」、「相手の力を借りて相手を制す」、「後から
発して先に届く」などがあります。
最大の特徴は、力を抜きながら、意識の働きと、気の働きを活用することです。


6.太極拳の段階

太極拳を学ぶために、一般的には太極拳教室やサークルに入会します。
そして全くの初心者の段階から、少しずつ階段を昇って上達を目指すことに
なります。

(1)先ずマネして動き、覚える
・先輩たちの動きをマネしながら動き、少しずつ慣れていきます。
・一つ一つの動作を覚えて一人でもできるように練習を重ねます。
・その過程で先生や先輩から直すべき点を指摘してもらい、動作や形
を少しずつ修正していきます。

(2)力を抜きながら動く
  ・一通りの動作と順番を覚えたら、ひたすら力を抜きながら動く練習
をします。
  ・全身から力を抜きます。胸や肩、腕などから力を抜きます。
・特に股関節、腰から徹底的に力を抜きます。

(3)身体の内側からの働きを活用して動く
  ・力が抜けてくると、「身体の内側からの働き」を感じながら動ける
ようになってきます。
  ・この段階で太極拳の本来の動きになってきます。
  ・これ以前の段階は、力や筋肉を使って動く段階であり、体操や一部
の踊りに近い動きであり、本来の太極拳の動きではありません。
  ・「身体の内側からの働き」とは何か については次回ご説明する予定
です。

(4)武術として使えるように修練する
  ・様々な動作ごとに技とコツを繰り返し練習していきます。
・脱力した状態で相手の攻撃をかわし相手を崩せるように熟練します。


次回は、太極拳に関しての最終回の予定です。

なお、本メールマガジンは6月初旬までは毎週木曜日に発行してきましたが、
それ以降は月2回程度発行の予定です。本題のガン予防に関してはほぼ終了
しましたので、一般的な健康増進に話題を拡げています。
以上



# by jiriki-tachikawa | 2012-07-26 00:00 | ガン予防メールマガジン

50.太極拳とは? (1)

50.太極拳とは? (1)

中高年の方々にお奨めしたい健康法の一つに「太極拳」があります。
太極拳は、とてもゆっくりした動作が中心であり、中高年が永く楽しめる
健康法といって良いと思います。そして実はとても奥が深いのです。

1.太極拳とは?
太極拳は、元来は中国武術の一種であり、特定の家系に代々継承されてきたと
いわれる秘術です。中国武術というと、カンフーや少林寺拳法などが頭に浮
かびますが、太極拳の場合は大分趣きを異にします。普通の武術は、力や
スピードや技が重要な要素になりますが、太極拳では全く逆で、力を抜くこと
が最も重要になります。力を抜くことで生ずる「気」の働きを活用するのです。
日本の合気道と根底で共通しているところが多いように思います。

力を抜いて、ゆっくり動き、気の働きを導き出すわけですから、中高年にとっ
て正にピッタリの健康法といって良いと思います。

2.太極拳の分類
太極拳には、様々な流派、スタイル、種類があります。
大別すると、伝統拳と制定拳に分かれます。

(1)伝統拳
陳式太極拳、楊式太極拳、呉式太極拳、武式太極拳、孫式太極拳など、代々
受け継がれてきた伝統的な太極拳を、伝統拳といいます。同じ流派でも、各
先生の来歴や経験や考え方によって、動作にも様々な相違が生じるし、まして
流派が異なると同じ名前の技でも全く異なる動作になることもあります。

(2)制定拳
伝統拳は、流派や先生によって相当な相違があるため普及の障害になってきま
した。そこで中国国家体育運動委員会が主導して、共通的な重要要素を整理
して編纂し直したものが、制定拳です。国家が制定した太極拳なので制定拳
と呼ばれており、現在では日本をはじめ世界中に普及しています。
以降、制定拳を中心に概説していきます。

なお、太極拳はひとりで行うゆったりとした動作というイメージがありますが、
2人で行う太極拳も大変重要です。太極拳は、元来は武術ですから、相手を想定
して様々な攻撃と防御の技が抽出されてきています。
そこで、二人で行う、「推手」(すいしゅ)、「対練」などを練習して、実践的な
技の習得を目指す方々も多くおられます。

3.太極拳の種類
ひとりで行う太極拳は、様々な型や技を順番につないで、一連のまとまった動作
として行います。「套路」(とうろ)といいます。型練習といっても良いと思い
ます。5分程度のものから、10分、15分以上かかるものまで色々あります。

套路にも様々な種類があり大別すると次のようになります。
(1)何も持たずに素手で行う套路
  「24式太極拳」、「48式太極拳」、42式太極拳など。
(2)剣や刀や槍や扇子などの武器を持って行う套路
  「32式太極剣」、42式太極剣など。

通常は、「24式太極拳」から始めて、「32式太極剣」、「推手」、「48式
太極拳」などへ範囲を拡げていく方が多いようです。


[補足]  

1.現在、日本でよく行われている太極拳は、制定拳の中の「24式太極拳」
が多いと思います。筆者のお勧めするのもこれです。中高年が健康のために
始めるなら、これだけでも十分と思います。本やDVDも沢山発刊されてい
ます。また、普及や質の向上を目的にして講習会や研修会などを主宰したり、
世界大会への選手の育成・派遣などを行っている「日本武術太極拳連盟」
あり、各都道府県にもその支部があります。

2.実は、24式太極拳は1種類だけでなく、伝統拳の流派の中にも24式
太極拳と名乗っているものが何種類もあります。
太極拳を始めて学ぶ方にお勧めするのは、制定拳の中の「24式太極拳」です。
日本武術太極拳連盟に加盟している太極拳の会では、制定拳の中の「24式
太極拳」を中心にその他の制定拳や伝統拳を行っています。

3.制定拳をお勧めする理由は、横の拡がりと、縦の拡がりがあるからです。
横の拡がりとは、制定拳は日本全国で共通であり、中国や世界各国で行われて
いるものともほぼ共通です。どこで行っても問題ありません。
一方、制定拳以外の24式太極拳は、その流派だけの特有な動作が含まれること
があるので、場合によっては海外で行うと違和感を持たれることがあるようです。

4.縦の拡がりとは、初心者から高位有段者まで、段階に応じて指導要領が
整備されており、体力と意欲に応じて上を目指すことができることです。
実は、太極拳は奥が深く、このことはとても重要です。

5.筆者は、制定拳以外は駄目だと言っているわけではありません。
太極拳を始めて学ぶ中高年の方々に、制定拳をお勧めしているだけです。
制定拳ができるようになったら、他の伝統拳も行って幅を拡げる方が望ましい
のです。実際、筆者の場合は、複数の制定拳と、呉式太極拳(王培生老師系)
をやってきています。


次回も太極拳の続きの予定です。
以上



# by jiriki-tachikawa | 2012-07-12 00:00 | ガン予防メールマガジン

中高年を主対象とする健康・長寿・自己実現のための健康クラブです
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