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[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第30号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第30号

第5章 新たな価値観の展開  

5-3.新しい価値観の醸成 

3.「和・真・善・美・律」

「精神性を重視する価値観」の要点である「和・真・善・美・律」を個別にご説明していきます。

(1)「和」: 周囲との調和を何よりも大事にします。

○理想的には、周囲の全てと良好な関係を維持するように努力します。先ずは敵対関係の相手を減らし、良好関係の相手を増やしていきます。

○寛容の精神を大事にします。

○エゴイズム、利己主義を抑えます。

〇自己愛と同様に利他愛を大事にします。思いやりの気持ち、おもてなしの心も、ここから生まれ拡がります。

〇他を排斥したり、おとしめたり、いじめたり、陰口を言ったり、支配しようと考えません。

○「和」の心が拡がると、周囲が穏やかになり、明るくなり「信頼」が強まります。

○「和」の心が拡がると、自分の存在を脅かす敵対関係の相手がいなくなり、精神的な安定感が増し、物質重視の価値観も次第に薄らいでいきます。

○周囲にマイナス影響を与えるのでなく、プラス影響を与えるように努力します。

○自分がして欲しくないことは他に対しても行いません。

○子供のころから「和」の教育、躾をすることにより、いじめや非行が減少する筈です。

〇組織では、組織内の和、組織間の和、周囲との和、社会との和に注力します。

〇独裁政治体制は「和」の精神から懸け離れていると考えます。

○「和」を無視して膨張主義を続ける国家は「悪」であり、紛争と悲劇の源泉であり、人類の平和と安寧の敵であると捉えます。

「和」は聖徳太子の時代から、いや遥かに古く縄文時代から大切にされてきた「日本の心」の底流であり核心部分であると考えられます。日本人が率先して「和」の価値観を拡げていくことが期待されます。日本人は明治以前に既に西欧人が羨む理想的な社会、国を作っていました。そのエッセンスを復元して、世界の大きな潮流にしていく必要があると考えます。

「和」の価値観が拡がったら何か変わるのか? と思われるかも知れません。いや、静かにではあっても驚くほど大きく世の中が変化し得ると考えます。

例えば、北朝鮮は世界中の多くの国々と非良好関係にあります。また北朝鮮国内においても、政府中枢は過半数の国民と非良好関係にあると考えられます。他の様々な観点から評価しても、北朝鮮政府の「和」の精神は最悪レベルであると評価されることになるでしょう。

適切な方法で「和」の観点から評価を行い、その結果を数値化または記号化して公表できれば、世界中がその評価を心に留めることになります。北朝鮮自身は当然反発するでしょうが、次第にそのことを「意識」せざるを得なくなる筈です。時間はかかるでしょうが内部から少しずつ変化していくことが期待できます。

同様に、世界中の国々の政府、組織、大企業などの行動、動きに関して「和」の観点から評価を行い、その結果を公表できれば、世界中が少しずつ良い方向へ変化する可能性が高まります。紛争や戦争が減り、理不尽な政治や事件が減少する可能性が高まります。

「和」の心が拡がると、物質重視の価値観が次第に変質していきます。自分だけが利己的に物質に固執するのは間違っていると気付くようになります。モノ、カネの獲得競争が次第にやわらぎ、結果的に自然破壊、地球温暖化、気候変動、海面上昇、ゴミ問題など地球環境の悪化に歯止めをかけられる可能性があります。

「和」は「心のあり方」ですから、基本的にはお金も物も必要としません。多くの人々が共鳴・協調できるかどうかの問題です。

(2)「真」:  真実を追求し、正義、信義、誠実を重視します。

○何が真実なのか万象に対して真理を追究する努力を続けます。

○嘘・偽りを言わないようにします。 

○真実を隠さないようにします。

○「真」に反する行動をしたら「恥じる」心を持ちます。

○組織では、正義、信義、誠実を重視して周囲との信頼関係を深め、信用を拡げます。

○他者に対して嘘で固めた虚偽宣伝を行うことは最大の罪悪と考えます。

「真・善・美」は、ギリシャの哲学者プラトンの時代に既に「人間の目指すべき理想」として考えられていたようです。

世の中には、平気で嘘・偽りを口にする人々がいます。そのような国家さえあります。嘘をついてもその場を切り抜けられれば良い、捕まらなければ勝ちだと考える人々も多くいます。

中国の政府筋の会見、発表などでは、しばしば黒を白と平然と言い張る実例が多くあります。真実を記録した映像が公表されて明らかに事件の決着がついたのに、謝罪どころか相手を非難し続けたりします。また南京大虐殺のように、明らかな証拠がないのに旧日本軍によって30万人が虐殺されたと虚偽の情報を繰り返し発信して反日キャンペーンを続けています。

嘘・偽りによって人を騙すことができても「天」(「気の海」)は騙せません。「大宇宙のしくみ」から考えると、全てが「お見通し」です。人間には見つからなくても天は全てを知っています。自分の死後そのことに気付いて無知と恥ずかしさに苛まれることになるでしょう。

日本の武士道では、「誠」(真実、誠実を重視する 武士に二言なし)、「義」(不正・卑劣を戒める)、さらに「名誉」、「勇」、「礼」、「仁」、「品格」などをとても大事にしました。

(3)「善」: 自分の周囲のために善いことをします。

○周囲を思いやる気持ちをいつも持ちます。そして周囲のためになり周囲が喜ぶような善いことを行います。

○他者の善を尊重し評価し感謝します。

○モラル(倫理・道徳・良識)を大事にし、善に反することは行いません。

〇組織では社会貢献、地域貢献、福祉向上に注力します。

〇周囲にマイナス影響を与えるのでなく、プラス影響を与えるように努力します。

○自分がして欲しくないことは他に対しても行いません。

周囲を思いやる気持ちを持っていると、周囲からも同じ気持ちが還ってきます。作用・反作用の法則です。暗い夜にオレンジ色の電灯を灯すと周囲がオレンジ色に照らされ、青い色の電灯を灯すと周囲が青く見えるのに似ています。

善をなせば結果的に良いかたちで還ってくる可能性が高まります。悪をなせば何れは悪いかたちで還ってくる可能性があります。大宇宙にも作用・反作用の法則が生きています。

周囲を思いやる気持ちを持つためには、自分自身の心が穏やか、爽やかな状態であり、前向き積極的な気持ちになっている必要があります。エネルギー体が充実している必要があります。

(4)「美」: 美しい心・美しいものを大事にします。

○自分の心から雑念や悪感情を洗い流して心を透明な状態に近づけ、心が穏やかで爽やかな状態を維持します。

○美しい心・美しいものを味わい、鑑賞し、共感し、感銘します。

○自分の周囲に美しいと思えるものを少しずつ増やし豊かな心を拡げていきます。

〇自ら美しいもの(詩歌、音楽、絵画、工芸品など)を創作しようと努力します。

○飾り立てた虚飾の美ではなく、自然・純粋な美、簡潔・清明な美を大事にします。

〇組織では、環境対策、環境美化などに注力します。

周囲に美しい心・美しいものが多くなると、それが心の栄養になり、自らの心が和み、さらに心が豊かに元気になっていきます。そして幸せ感が拡がり、知らず知らずの内に気品が生じ、気高さを感じさせるようになっていきます。

「美」は文化・芸術の核心です。「美」の意識が拡がると心が穏やかになり、豊かになり、次第に世界が平和の方向へ向いていくことが期待できます。

(5)「律」: ルール、マナー、法律、国際法などを尊重します。

○自らを律して、自分の損得よりも、ルール、マナーなどの順守を優先させます。

○モラル(倫理・道徳・良識)を大事にし、善悪の判断に関する感性を磨きます。

○利己的、独善的にルールを変えようとしません。

○善に反することは行いません。

〇組織では、ルール、マナー、法律、国際法などを遵守します。

○自分がして欲しくないことは他に対しても行いません。

私たち日本人にとって、ルール、マナー、法律、国際法などを尊重するのは当たり前であり、あらためて「律」など掲げる必要はありませんが、世界はそうでもありません。ユダヤ教やキリスト教の世界ではモーゼの十戒のように、殺すなかれ、盗むなかれ、姦淫するなかれ、など極めて基本的なことまで神に誓う世界のようです。

中国は、南シナ海領有権問題に関する仲裁裁判所の裁定を無視し続けています。核心的利益と称する自国の主張だけを繰り返し、自分に都合の悪い国際的裁定を無視する中国は、「律」の観点から最悪の評価を受けることになるでしょう。

「和・真・善・美・律」を尊重し実践する人には、「品格」が感じられるようになってくる筈です。「品格」とは、その人が身につけている品位、風格のことであり、節度や人徳や礼儀、気高さに富んでいる様子を言います。品格が備わっている人は周囲から尊敬の念をもたれ、また信用を得ることになるでしょう。

そのような人は「大宇宙のしくみ」に沿った生き方をしている「理想的な人」に近いということができそうです。「和・真・善・美・律」は、人間の生き方における基本的な指針・目標と考えることができます。個人だけでなく、組織や国家も同様です。

そのような人、組織、国家が増加すれば、世界は醜い利己的競争・紛争の時代から、和やかな調和、協調、共存、平和の時代に進化していくことと確信しています。


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   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp









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# by jiriki-tachikawa | 2018-02-12 09:08 | 応用編メールマガジン

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第29号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第29号

第5章 新たな価値観の展開 
 

5-3.新しい価値観の醸成 

1.現代の価値観

価値観という言葉は広範な意味合いを含み、その内容は個人によって、集団によって様々に異なり、また時代によって変化します。現代文明における共通的・代表的な価値観はどのようなものでしょうか?

私は、物質的な豊かさ、すなわちお金や物の所有増加に価値が置かれてきたように感じています。多くの人が高収入を目指し、資産家を羨む心理を持っています。現代文明は、一言で言えば「物質偏重文明」であると言って過言ではないと思います。

私自身も子供のころ、時々でよいから美味しいものを食べたい、好きな本や物を手にいれたい、良い会社に入ってお金を稼ぎたい、財産を増やして良い生活をしたいと、馬車馬のように働いてきました。人生の半分以上は物質的豊かさの追求でした。しかし、物質的な豊かさを得られれば幸せになるかというと、必ずしもそうではありません。苦労して500万円の財産を作れば、いやまだ心配だ、2000万円、さらに5000万円、と上を目指します。人間の欲望には際限がありません。なかなか満足できません。

一方、物質的な豊かさの追求には限界があります。地球は有限だからです。物質文明の土台である、資源とエネルギーには限りがあります。既に人類は、遠い未来の子孫たちの分まで地下資源を掘りつくそうとしています。地下資源は数十億年という気が遠くなるような長い時間をかけて少しずつ蓄積されてきた貴重な天然資源です。そして何処にでもあるわけではなく偏在しています。

それなのに新たな資源が発見されれば、目先の利益のために直ちに掘り尽そうとします。人類は未来の子孫に対して大罪を犯しているといっても言い過ぎではないと私は思っています。

今までは限られた先進国が物質文明を堪能できたかも知れません。しかしこの先、中国、インド、アジア、アフリカをはじめ全世界の百億人近い人々が同様な物質的豊かさを享受する余地はありません。資源争奪、領土拡大のために必ず紛争や戦争が頻発します。

中国が南シナ海、東シナ海で傍若無人の振舞いをしているのもそれが一因でしょう。そしてそのことが急速な地球の破壊に直結していきます。

先に見てきた国際的な諸難問を考えてみても現代社会は病んでいます。決して健康状態ではありません。病状は悪化の傾向にあります。

それではどうしたら良いのか? 具体的な妙案はありますでしょうか?

私は何よりも価値観の大転換が必要と思います。西欧起源の物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさを重視する価値観に転換する必要があると考えています。といっても、物質的な豊かさを追求するなと言っているわけではありません。ほどほどにしましょう、それなりに平均化、平準化しましょうということです。

そもそも明治前までの日本では、物質偏重の価値観はありませんでした。秀吉の黄金の茶室・茶器などの僅かな例外はあります。既に見てきたように多くの日本人は、質素ではあっても、楽しく豊かな生活を営んできた立派な実績を残してきました。特に武士階級は、志、礼節、忠義、名誉、恥、誠、美意識、など「心」、「精神」を大事にしてきました。「武士は食わねど高楊枝」はその象徴かも知れません。

一方、世界的大企業の社長の年俸は数十億円が普通ですし、著名なサッカー選手や野球選手の契約金や年俸も大差ないほどの驚くべき高額になっています。とても使い切れる金額ではありません。ところが低開発国では1200円程度で辛うじて命をつないでいる多くの人々がいます。あまりにも格差が大き過ぎます。狂っています!! これを少しでも平準化できれば、多くの悲惨な貧者を救うことができます。地球を救うこともできます。

201611月のアメリカ大統領選挙におけるトランプ現象も、この格差による不満が想像以上に拡がっていたことが大きな要因になっていると思われます。この格差を縮小するためにどうしたら良いのでしょうか? 革新的な対策案はほとんど出ていないのではないでしょうか? 

私は発想の大転換が不可欠であると思っています。先ず、新しい価値観を展開する必要があると考えます。年収が数億円、数十億円の高所得者はむしろ「恥ずかしい!」と感じるような新しい価値観を拡げることができれば世界が変化していく筈です。地球の破壊にもブレーキがかかる筈です。不可能ではありません。既に述べたように、日本の武士たちは「金儲けのような不名誉な行為」には関わろうとしませんでした。

驚くような高所得者の増加は、行き過ぎた現代資本主義、利己主義の歪の結果であると考えられます。過度に物質的な豊かさを求める人々の価値観は遅れている、ズレている、気の毒な人と指摘できるような新しい価値観の醸成が望まれます。物質的ではなく、精神的な豊かさを重視する価値観を拡げる必要があります。

2.新しい価値観

前節で見てきたように、私たち日本人は自分では気付いていない数々の素晴らしいものを内に秘めています。それを一言で纏めれば「日本人特有の心」と言ってよいかと思います。お隣の中国では数千年にわたって絶えず王朝が交代し、しばしば虐殺が繰り返されてきました。日本では一度の王朝交代もなく、内部紛争による人口半減などもなく、比較的平穏に成長、繁栄してきました。その核心は「日本人特有の心」、すなわち「精神性を重視する価値観」であると考えられます。

それでは、「精神性を重視する価値観」とはどのようなものでしょうか?

一言で言えば、「和」を何よりも尊重する価値観です。少し拡げて、「和・真・善・美・律」を重視する価値観です。これらは「日本人特有の心」の基本でありエッセンスであると考えられます。1400年前に聖徳太子によって制定されたと言われる「十七条憲法」でも、その筆頭は「和をもって尊しとする」でした。

日本人の「精神性を重視する価値観」は、もちろん「和・真・善・美・律」だけではありません。一部を既に述べたように、「礼」、「誠」、「義」、「勇」、「仁」、「品」、「志」、「名誉」、「恥」など極めて多様であり、かつ深化しています。江戸時代、幕末、明治初期にかけての日本人の精神性は極めて高かったと思われます。

そのことが近代日本興隆の原動力になったと思われます。残念ながら現代の日本人は恐らくその多くを既に失っています。せめて基本のエッセンスである「和・真・善・美・律」だけでも復活させ、日本だけでなく世界に広め、地球レベルの様々な諸問題の解決に寄与し、世界全体を少しでもあるべき方向へ、平和の方向へ近づけたいと私は願っています。

なお、「真・善・美」は、既に古代ギリシャのプラトンの時代から「人間の目指すべき理想」として捉えられていますので、欧米人にとっても違和感は少ない筈です。「律」は日本人にとってはあらためて掲げる必要もありませんが、無法国家が跋扈していますので、敢えて加えています。

ある狭い地域に数家族が暮らしていたとします。その中で富者と貧者の格差が大きく乖離すると、互いに平穏ではいられません。貧者だけでなく富者であっても心の平和を妨げられます。日本人は何とかして互いの「和」を維持しようと努力します。物質的な豊かさよりも心の平穏を重視し、利他心をもって共に生きようとしてきました。その結果、地域も国全体も総じて永続的に発展してきました。歴史がその正しさを証明していると言えるのではないでしょうか。

西欧の多くの国々では、貧者は服従させられ、搾取され、場合によっては奴隷として虐げられ、恨みの念を拡げることになりました。西欧的な個人主義、合理主義、利己主義、物質主義に基づいた植民地経営は、短期的な繁栄はもたらしても、決して永くは続きませんでした。次々と覇権を握ったポルトガル、スペイン、オランダ、イギリス、フランス、アメリカの繁栄もそれぞれ200年さえ続きませんでした。侵略的であり征服的であり、「和」の精神が希薄だったからだと考えられます。

西欧的な利己主義、物質主義は、一握りの成功者と多くの敗残者を生じさせることになり、格差を増大させ、世界中のあちこちで混乱と紛争の原因を作り出し、地球環境を破壊し、既に破綻の直前まで来ていると考えられます。

私は先ず、「物質偏重の価値観」から、「精神性を重視する価値観」に転換していくべきと考えます。第1節で述べた地球規模の様々な問題点を根本的に解決するためには、先ずこの価値観の転換が不可欠です。そして、それが「第2章」でご説明した「大宇宙のしくみ」に沿った解決法であり、人類が目指すべき方向であると考えています。


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   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp


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# by jiriki-tachikawa | 2018-02-01 14:38 | 応用編メールマガジン

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第28号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第28号

第5章 新たな価値観の展開  

5-2.日本人の特性

4.日本人の人気

英国のBBC放送が2006年に行った世界的な調査があります。33か国の4万人を対象にした幅広い世論調査の結果、「世界に良い影響を与えている国」として最も高く評価されたのが日本でした。全体の55%が日本を肯定的に評価し、18%が否定的に評価しました。ところが困ったことがあります!

多くの外国では、自国をとても高く評価しています。例えば、ブラジルの肯定的な自己評価が84%、中国は81%、ドイツは79%、ロシア、韓国は76%、それに対して日本の肯定的な自己評価は、僅か43%です。日本人は自国を評価していないのです。他国は日本を一番に評価しているのに! 

日本人は自らに自信が持てないようです。明治時代以降の近代化の過程において、欧米の文明・文化は素晴らしい、日本の文化は旧態的、封建的、迷信的として惜しげもなく破壊してきました。浮世絵は輸出する陶器類の梱包補助材料として粗末に扱われ、貴重な美術・工芸品などが安値で大量に海外に流出してしまいました。西欧化、国際化の名のもとに、自国の伝統文化を否定してしまった悲しい歴史を繰り返してはいけません。

さらに第二次世界大戦後の連合国の占領方針によって、日本人は民族の誇りを徹底的に否定されました。戦後70年以上経過した現代でも、その呪縛から逃れていない知識人が多く、また大新聞まであります。欧米の文明・文化・主張が正しいとは限りません。それどころか多くの問題点を抱えています。欧米の個人主義、合理主義、自由経済システムなどでも問題点が目立ってきています。後進国のモデルとしては「難」が多過ぎると感じるのは私だけでしょうか。日本人はもっと自信を取り戻す必要があります。

英国BBC放送の調査は以後も毎年行われ、日本は毎年5位以内に入っており、2012年度、2008年度、2007年度でも1位にランクされています。

他にも日本は世界一という評価が沢山あります。

(1)「国家イメージ」: 日本は世界1

米タイム誌が主要20カ国を対象に実施した「国家イメージ」に関する調査で、日本は2007年から4年連続で第1位に選ばれました。

(2)「行ってみて良かった都市」: 東京が世界1

トリップアドバイザーは、2012年に世界の主要40都市を訪問した75000人の旅行者を対象に、「旅行者による世界の都市調査」をおこなった。この調査は、その都市を訪問した際の体験をもとに、街の清潔さ、公共交通機関、タクシー運転手の親切さなど10項目を010点のスコアで評価してもらったもの。その結果、総合1位を獲得したのは「東京」でした。

(3)「人口1人当たりの富」: 日本は世界1

「リオ+20」会議で国連環境計画(UNEP)における「包括富レポート2012」では、人口1人当たりの富は、日本が堂々の世界第1位でした。

(4)「対外資産総額」: 日本は世界1

1991年に対外純資産47兆円(1ドル140円~160円)で世界一になって以後、バブル崩壊で日本経済が低迷しているにも拘らず円ベースで6倍、ドルベースでは11倍に膨れ上がり23年連続で世界最大の債権国となっています。

以上のように日本人は世界中の多くの方々から評価され尊敬されています。その意味で私たち日本人は日本人であることにもっと誇りをもって良いと思います。

5.日本人の役割

西欧文明の拡大は15世紀の大航海時代から始まりました。先ずポルトガルがアフリカ沿岸を次々と植民地化し、1498年ヴァスコ・ダ・ガマが初めてインドまでの海路を開拓しました。ポルトガルはさらにマレー半島・セイロン島にも侵略、1557年には中国マカオに要塞を築いて極東の拠点としました。

ポルトガルに遅れをとっていたスペインからは、コロンブスの船団が西に向けて出港し1492年、西インド諸島のバハマに到着しました。コロンブスは翌年スペインに帰還して西回りインド航路を発見したと宣言しました。しかしコロンブスは5万人の原住民を餓死させています。

その後、スペインのフランシスコ・ピサロなどが中南米奥深くまで侵略し、インカやアステカを征服し、金銀をはじめ略奪の限りを尽くし、さらに原住民の虐殺を繰り返しました。ピサロに同行した従軍司祭ラス・カサスは「この40年間にキリスト教徒たちの暴虐的で極悪無慙な所業のために、男女、子供合わせて1200万人以上の現地人が殺された」と述べています。

2国に遅れて、オランダ、イギリス、フランスなどが、アジア・北米に進出し第2段階の植民地化政策を推進しました。西欧の白人たちは、当然の権利の如く、非白人の領土を侵略し、奪略し、奴隷化し、夥しい数の虐殺を繰り返してきました。これら西欧諸国は多くを語ろうとしませんが、侵略、略奪、虐殺の歴史に血塗られているのです。真の世界リーダーになる資格があるのでしょうか?

日本は、19世紀末まで続いたこれら西欧人の植民地化圧力を自力で跳ね返した唯一の独立国です。当時の大帝国ロシアを日露戦争で打ち負かしました。日本海対馬沖の海戦でロシアのバルチック艦隊を壊滅させ、旅順港や203高地を殲滅し大勝利を得ました。

このことは日本人が認識するよりも遥かに大きな世界的・衝撃的ニュースでした。有色人種が初めて白人に勝利したのです。有色人種は決して白色人種に勝てない、という15世紀以降のヨーロッパ人による世界侵略の神話を完璧に覆しました。このことはアジアをはじめとする多くの国々が自信と勇気を持つ契機になりました。

そして第二次世界大戦後、これら植民地が次々と独立を果たしていきました。

日本人は世界の数ある民族の中で極めて重要な位置づけを果たしてきたのです。日本人は世界に対してもっと発言して良いのです。いや、発言すべきです。私はそう思います。

<補足> 日米戦争を起こしたのは誰か?

194112月、日本は真珠湾奇襲を行い、一方的に日米戦争を仕掛けたと考えている方々が多いと思います。しかし事実は大分異なります。

31代アメリカ大統領フーバーの回顧録が数年前に発行されました。実は60年以上も前に書かれたものですが禁書同様の扱いで日の目を見ることがなかった本です。1000ページにも及ぶ膨大な回顧録であり日本語版は現時点でまだ発行されていません。最近、英文版を基にした関連本「日米戦争を起こしたのは誰か――フーバー大統領回顧録を論ず」が出版されています。

それによると日本は、第32代ルーズベルト大統領によって意図的に、戦争せざるを得ない状況に仕向けられたと明言しています。日本に対する石油禁輸や金融制裁などを行って日本を挑発し真珠湾を攻撃させました。事実上、米国が宣戦布告をしたのに等しいことになります。そして暗号を解読して事前に知っていた真珠湾攻撃情報を、ルーズベルト大統領は敢えて米軍には知らせませんでした。わざと損害を発生させて米国が参戦するための口実を作りたかったのです。

このことは以前から様々なルートで言われてきたことですが、同時代の米国政治に関わったフーバー大統領の回顧録となると重みが決定的に大きく、様々な傍証も多数記述されています。米国自身が自らの歴史観を変えざるを得ない貴重な内容になっています。

戦後、東京裁判を指揮したマッカーサー司令官も、日本の戦争は侵略戦争ではなく自衛のための戦争であったと明確に証言しています。

米国は、広島、長崎の原爆投下で無実の一般市民を大量虐殺しただけでなく、それに先立つ194411月以降東京その他に対して100回以上に及ぶ無差別空襲を行いました。1945年3月の一晩の東京空襲だけでも10万人の一般市民を焼夷弾によって大量虐殺しました。戦時下とはいえ米国も虐殺と謀略の歴史に血塗られているのです。

なお、米国は戦後の日本に対しても様々な謀略を行ってきました。日本人には戦争贖罪意識、自虐感を植え付け、日本の復活、再興を何としても抑え込もうとしてきました。また、韓国との慰安婦問題や竹島問題、中国との南京事件問題、ロシアとの北方四島問題などに関しても、敢えて明確な態度を明らかにせず、むしろ周辺国に日本を牽制させてきているようにさえ見えます。

私は米国を恨め、責めろと言っているのではありません。現実を認識すべきと言っているだけです。さらに言えば、混迷を深めているこの現実世界を、米国・西欧がリードして行く資格と、その精神的バックボーンがあるのか問いたいのです。

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   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp







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# by jiriki-tachikawa | 2018-01-21 17:28 | 応用編メールマガジン

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第27号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第27号

第5章 新たな価値観の展開  

5-2.日本人の特性

2.日本人の特性 
    

日本人は大自然との調和を大事にしてきました。縄文時代の大昔から大自然を敬い、畏れ、そして活用してきました。大自然と人との和を重んじ、人と人との和を大事にしてきました。また万物に神が宿るという「八百万の神」(やおよろずのかみ)を直感してきました。オーストラリアの先住民アボリジニ、アメリカ先住民、ヨーロッパのケルトなど、大自然を大事にする少数民族は他にもありますが、国家として2000年にわたり永続的に発展してきたのは日本だけです。

日本は「和」の国であり、家族の和、地域の和、国の和を重視することで無益な紛争を減らし、そのことが日本を数千年の長きにわたり永続・発展させてきました。大自然との調和を大事にする心は、自然物を無駄にしないで利用し尽すという形に表れます。そして「もったいない」という心に発展します。さらに「足るを知る」という言葉が大事にされてきました。満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かであり幸福であるという意味合いです。

18世紀中ごろの欧州最大の都市=ロンドンの人口は70万人、同じ時期の江戸の人口は120万人であり飛びぬけた世界最大都市でした。しかも江戸の町は、海、町、畑、森が有機的につながり、全てを循環させる「持続する大都市」でした。江戸だけでなく、日本中の多くの都市が循環型のエコシティーでした。

永続的に発展・持続しているのは国家や大都市だけではありません。創業1400年の建築会社「金剛組」を筆頭に、千年以上も事業を継続している超長寿企業も多く、100年以上続いている企業が、10万社以上あると推定されています。世界的にみて極めて珍しい現象です。その秘密は「暖簾(のれん)」を大事にする長期的な「信用重視」の姿勢であり、それが日本的経営の中核を占めていると考えられます。

日本人の生活は概して質素であり、華美を蔑みました。金品を稼いでも尊敬されませんでした。豪商でさえ「士農工商」の最下位のランクに甘んじました。「宵越しの金は持たない」のが江戸っ子の自慢(?)でした。貧しくてもそれなりに人生を楽しむ術を知っていたようです。貧しくても礼節を重んじ、勤勉に働き、また学びました。

日常生活の中で、お金を使わずに楽しみを見つけました。独楽(こま)を回し、凧を揚げ、将棋を指し、碁を打ち、花を活け、句を詠み、茶を立て、独特の文化を醸成していきました。そして美術、工芸、文芸、演芸、芸道、風流、料理、園芸、武芸・・・などあらゆる分野で繊細で洗練された日本文化を花開かせてきました。多くの他国のように特権階級だけの文化ではなく、庶民文化が花開きました。総じて、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを追求してきました。

江戸時代の一般庶民の識字率の高さは特筆すべきかと思います。当時の欧米でも少数のエリート層を別にすると一般庶民の識字率は高くなかったからです。江戸時代後期には全国に寺子屋が20,000カ所もあり、武士はもちろん町民や農民の子供でも自由に通えたようです。国民の約半数が読み書きそろばんを習っていました。

そして明治40年からの義務教育の普及以降、識字率は100%になっています。しかし世界的には現在でも識字率100%の国は必ずしも多くありません。このことと相まって、日本人の倫理観、道徳観、礼節の心が、日本の治安の良さ、犯罪発生率の低さにつながっていると思われます。

日本の国家としての安定性は、世界史において例がない断突の世界一です。大和朝廷の成立後、一度の王朝交代もなく、国家分裂もなく、外国から征服されることもなく、独立と統一が維持されてきました。それは日本人の「和」を重視する心がもたらしたと言ってもよいと思われます。そしてこのことが日本独特の伝統文化の醸成に役立ってきました。

成田空港や羽田空港に飛来する外国人に対して「Youは何しに日本へ?」と問うテレビ番組や、「日本に行きたい外国人」をサポートする番組などがあります。日本の伝統文化に深い興味を持って様々な国々から日本にやってくる老若男女が多くいます。彼らの日本文化に対する理解度は想像以上に深く広く、その知識と造詣に驚かされます。それに比較して、多くの日本人は日本の伝統文化を深く知りません。その価値に気付いていません。残念ながらそのような教育を受けてこなかったのです。

<補足>

日本人の大元を辿ると「縄文人」につながります。最近の研究で縄文人のイメージが急速に見直されてきています。エジプト文明やインダス文明などの遥か以前、今から16500年前に土器を制作し、6000年前には稲作を行っていたことが解かってきました。弥生時代の遥か以前のことです。船を作り近海での漁はもちろん、驚くほど広い範囲で交易を行っていました。

どうやら6000kmも離れた南太平洋のバヌアツや、16000km離れた南米エクアドルまで到達していたようです。そこで5000年前の縄文土器やその破片が多数発掘されているのです。縄文人は遥か古代から高度な文明・文化を持っていたようです。今までの日本史では殆ど触れられていませんが。

3.心のつながり

日本人にとっては普通の行動であっても、外国人を感動させる事柄が多々ありました。

例えば、明治23年トルコ軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県沖で遭難した事件は、現在でもトルコの教科書に載っており、トルコでは知らない人はいません。外国船の遭難を知った串本の地元住民は、命の危険を顧みず生存者の救助と介護に尽力し69名を助け、手厚く看病しました。そして明治天皇は軍艦2艦をオスマントルコに派遣し、生存者を丁重に送り届けました。トルコが大の親日国になった理由の一つです。

その95年後、イラン・イラク戦争の最中に日本人だけが多数イランに取り残されたことがあります。日本は憲法の制約で自衛隊機を派遣できず、民間機も危険過ぎると躊躇して救助不能状態に立ち至りました。そのときに、トルコ政府が飛行機2機をテヘランに飛ばして、215人の日本人全員を間一髪で救助してくれたという後日談があります。このような事例は、トルコだけではありません。台湾をはじめアジア各国、その他でも多数あり日本人の評価を押し上げ、親日度を高めています。

これらは、人としてのあり方、行動、伝統、人との触れあい、心のつながりなどの精神的な豊かさの「力」が何よりも大きいことを示しています。国の評価は、物質的な豊かさだけでは決まりません。米国は第二次大戦後、飛躍的に経済が発展して経済大国、軍事大国となり物質的豊かさを誇りました。確かに米国には友好国が多い反面、敵対する国々も多く、9.11を始めとする深刻なテロのターゲットになっています。本当の国の価値は、経済力や軍事力だけでは決まらないのです。


富士健康クラブ 

   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp


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# by jiriki-tachikawa | 2018-01-10 18:35 | 応用編メールマガジン

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第26号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第26号

第5章 新たな価値観の展開  

5-2.日本人の特性

1.外国人の見た日本

私たち日本人にとっては当たり前のことですが、外国人から見ると大変な驚きであることがたくさんあります。しかし日本人自身はそのことをあまり認識していません。

(1)東日本大震災の日本人のふるまい

東日本大震災の際、海外のメディアは日本人の素晴らしさを競って世界中に配信しました。大地震、巨大津波による多数の行方不明者と死者、複数炉同時発生した原発事故による放射線汚染・・・。未曽有の大災害の中で、日本人被災者は黙々と秩序を守り、お互いを思いやり、助け合いながら困難と悲しみに耐えていました。

外国ならこのような場合、大混乱、暴力、略奪が起こって当たり前なのに、まったくそのようなことが起きない日本人の我慢強さ、助け合いの心、そして礼節と美徳と品性に世界中が驚嘆しました。メディアによって流された大震災の様々な情報、特に写真や動画を見た海外の人々の反応の一部です。

○日本ほど素晴らしい国は、世界中どこにもないだろう!

○この状況下で略奪の報告がひとつもないなんて信じられない!

○先進国と言われる国々で起きている暴動、放火、窃盗、略奪などの犯罪の数々を考えても、日本は地球上に唯一残る文明が行き渡った国だと思う。

○自分は見たものだけを信じる。だから日本人はすごく尊い人たちだと思う。日本から学ぶことが沢山あるよ。

○私は日本人好きだよ。彼らは本当に誠実。日本に住みたいよ。

○買い物をしてお釣りの額を確認しなくていい国は、私が知る限り世界で日本だけ。私が回った海外各国では多くの場合お釣りの額が合っていなかった。

(2)ベンゲル元名古屋グランパス監督の言葉

1995年のJリーグ最優秀監督賞を受賞した元名古屋グランパスのベンゲル監督は次のように言っています。日本人はヨーロッパを美しく誤解している。しかし実際のヨーロッパは全然違う。治安が悪いのはもちろんのこと、日本人と比較すればヨーロッパ人の民度は恐ろしく低く、日本では当たり前に通用する善意や思いやりは全く通じない。隙あらば騙そうとする奴ばかりだ。日本ほど素晴らしい国は、世界中のどこにもないだろう。これは私の確信であり事実だ。

問題は、日本の素晴らしさ・突出したレベルの高さについて、日本人自身が全くわかっていない事だ。おかしな話だが、日本人は本気で、日本はダメな国と思っている。最初は冗談で言っているのかと思ったが、本気とわかって心底驚いた記憶がある。信じられるかい? こんな理想的な素晴らしい国を築いたというのに、誇ることすらしない。本当に奇妙な人達だ。しかし我々欧州の人間から見ると、日本の現実は奇跡にしか思えないのである。

(多くの日本人にとって意外に感じると思いますが、日本人は西欧の良い面だけを過大評価し、影の面をあまり認識していないと思われます。)

() アルバート・アインシュタイン

1922(大正11)、アインシュタインは日本のある会社の招待に応じて初めて日本を訪れました。ヨーロッパから日本へ向かっている日本郵船の船上でノーベル物理学賞受賞の知らせを受け取りました。アインシュタインにとって日本は是非とも訪れたかった「神秘のベールに包まれた国」でした。彼のいたドイツでは、生存競争に勝ち抜くための凄まじい個人主義が当たり前になっていました。家族の絆は弱まり穏やかな人間性が損なわれつつありました。

アインシュタインは日本各地で熱狂的な歓迎を受け、また何度も長時間の講演を行いました。そして多くの日本人と会いました。「日本人は他のどの国の人より、物事に対して物静かで、知的で、芸術好きで、思いやりがあって、家族や集団との絆を大事にし、控えめで非常に感じのよい人たちです。美しい風光と人間が一体化しているように見えます。」と感嘆しています。アインシュタインは欧米の個人主義が行き過ぎであることを痛感し、むしろ日本の大らかさ、家族主義、集団主義に親しみを感じていたようです。

アインシュタインの日本滞在は僅か1カ月強でしたが、鋭い洞察力を発揮して次のような趣旨の警告を発信しています。「日本人は、西洋の現代文明に憧れ西欧化を志向しています。しかし西洋と出会う以前に日本人がもっていた、純粋で静かな心、個人の謙虚さと質素さ、建築・美術・音楽などの芸術、生活自体の芸術化、伝統的な価値観などを純粋に保っていて欲しいものです。」

(4)明治初期の外国人の記述

江戸時代末期から明治時代に来日した多くの外国人が残した紀行、記述がたくさん残されています。その共通的な感想に「日本は夢のような国」、「お伽の国」(ラフカディオ・ハーン)、「理想郷」(バジル・チェンバレン)、「天国にもっとも近い国」(エドウィン・アーノルド:英国)、「エデンの園」(イザベラ・バード:英国)などがあります。

末端の車夫や馬丁にいたるまで、その仕事に対する律儀さ、礼儀正しさ、心づかい、純朴さに驚いています。そして工芸品や美術品はもとより、日常使用するありふれた道具類まで細部にわたる工夫・技巧や繊細な目配りに驚いています。庶民の家はいつも開放的で外から内側が丸見えであり、戸締りや鍵など不要で泥棒の心配をしていないことに驚愕し羨望しています。これは周辺の人々との間で十分な信頼関係があり、心から安心できる生活があり、安全で平和な社会が構築されていたことを示しています。

日本人は長年にわたって高度な精神性を磨き上げ、世界が羨む理想的な国、夢のような国を築き、明治の文明開化直前まで維持していたことを証明しています。

(5)フランシスコ・ザビエル

16世紀半ばに日本を訪れたスペインの宣教師フランシスコ・ザビエルは次のように言っています。日本人の民度の高さは飛びぬけておりこれほど優秀な民と会ったことはない。多くの民は読み書きができ、本国スペインよりも識字率が高そうである。清貧を良しとし、何よりも名誉を重視するので、武士たちは金儲けのような不名誉な行為には関わらない。進取の気風が極めて強く、いざ戦いとなると手強い存在である。

(6)魏志倭人伝の記述

さらに時代を1200年遡ります。魏志倭人伝の中に「日本人は盗みをせず、訴え事も少ない。」との記述があります。紀元2~3世紀の日本では既に市が立ち、租税の徴収、刑法の施行、中国との貿易が行われていました。中国人から見て「盗みをしない」ことは驚愕でした。そしてこのことは明治初期まで2000年近く続き、家は開放的で戸締りや鍵をかける習慣も不必要でした。明治前後に日本を訪れた西欧人にとっても羨望の極みでした。


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   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp


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# by jiriki-tachikawa | 2018-01-04 18:28 | 応用編メールマガジン

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