[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第41号
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第6章 宇宙のしくみを活かす生き方
6-4.どのように生きるべきか?
1.人生の目的は?
私たち人間はこの地球上においてどのように生きたらよいのでしょうか? 人それぞれ様々な生き方がありますね。そもそも人間は、何のためにこの地上に生まれてくるのでしょうか? その目的は何でしょうか?
前節の「大宇宙のしくみと生命」によると、「気の海」の中の「意識」が地上の肉体とつながり、この世に生まれてくることになります。その時の「意識」の目的、意図はケースバイケースでいろいろあると思われます。
「気の海」の中の「意識」たちは「特設ステージ」上の様々な人生を眺め、泣き、笑い、感動し、学び、批判し、研究していると考えることができます。そして、自分がもし地上に生まれることができたら、こんなことを試してみたい、自分のこんな欠点を改善したい、こんな方向に成長したい、など様々な思いを抱いて眺めているかも知れません。
そして実際に生まれるときは、それらの中から課題を絞って「この世」に生まれてくることになるのかも知れません。もし何の目的もなく、ただブラブラと遊んで暮らしたいというのであれば、多分地上行きの切符を手に入れられないのかも知れません。
多くの人は、生まれる際にそれなりの目的を持って生まれてくるように思われます。人生の目的、意味はその人によって異なるのです。
2.段階と成長
人間は様々です。いろいろな人間がいます。汝盗むなかれ! 汝殺すなかれ! など基本的教訓が必要な人間がいます。ひたすら蓄財して悦に入るエゴ丸出し人間がいます。一方、マザーテレサのように他者のための愛に生きる聖人もいます。人間の本質とは何かを思索する人がいます。宇宙のしくみを解き明かそうとする人間もいます。
同様に「気の海」の意識体たちも様々です。一様ではないと考えられます。その成長の度合いによって様々な意識レベル、段階にあると思われます。それぞれのレベル、段階によって試すべきこと、学ぶべきことが異なって当然ですね。だから、地上に生まれるときの人生の目的も様々であると考えられます。
3.目指すべき方向
しかし基本的には、成長し発展していく方向を目指すことになると思います。何故なら、宇宙そのものが成長し発展しているのですから、そこに住む生命体も成長していくのが自然だからです。決して人類の築いてきた文明を逆行させたり破滅に向かわせてはならないのです。
生まれる際に抱いていた人生の目的も、基本的には成長、発展の方向の筈であり、生まれた後はその方向に向かって成長していくのが自然の流れです。
しかし、人間は生まれたとき、ゼロの状態、何の知識も記憶もない状態からスタートします。そして成長し、成人になっても、自分の本来の人生の目的を理解できている人は必ずしも多くないと思われます。現実に、生活の糧を求めて四苦八苦している状態では、人生の目的を見つけるのはなかなか難しいですね。
生活がそれなりに安定し、人生の来し方を振り返る余裕がでてきた時に、これで良かったのか、他にやるべきことがあったのではないか、など想いを巡らすようになるのかも知れません。
また、今の生き方では駄目ですよ、生き方を変えなさいと、「気の海」の「意識」から示唆を受けたり、警告を受けたり、強制的に今の生き方を中断されるケースがあるかも知れません。実は私の場合は、このケースであったと思っています。重症の脊椎管狭窄症が段階的に悪化し、最終的には仕事一辺倒の猛烈社員生活を変えざるを得なくなりました。そして視野を拡げて「宇宙のしくみ」を様々な角度から探求するようになり、結果的に悲惨な症状を軽減することができました。
もちろん、若いころから自分のやりたいことを自覚して、それに向かって一直線に邁進する方々も少なからずおられると思います。
一方、人間以外の生物ではどうでしょうか? 単細胞生物、植物、動物たちは、生まれる目的などを考える能力は無さそうに見えます。本能に従って、生まれ、成長し、生殖し、死んでいきます。各個体そのものは何の思索も行わないように見えます。
人間も何も考えずにただ本能の趣くままに生きるのであれば他の生物と大差ないことになります。それで良いのでしょうか? ただしそれが悪いとは言い切れませんね。人それぞれ様々ですから。
人間が本来の人生の目的に気付くための方法論があります。
それは第3章で一部をご説明した「呼吸法、気功、瞑想」、そして「調心」です。もちろん、2度、3度試したくらいでは無理ですが、継続していると次第に「気の海」の意識体と共鳴、共感し、つながり易くなります。そして何かに気付いたり、ヒントが浮かんできたり、示唆を受けることが多くなります。
既にご説明した「宇宙のしくみを活かす健康法」は、単なる健康増進だけでなく、より良い人生を生きるための「気づき」を得る方法論でもあるのです。
だからこそお奨めしています。
4.人間の使命
単細胞生物、植物、動物たちは、各個体レベルでは思索を行わなくても、種全体としては極めて高度な知性を有しているようです。NHKテレビの「ダーウィンが来た」や「自然百景」でも驚くような様々な事例が紹介されてきました。生き残りをかけて様々な模索をし、高度な戦略を練ったりしています。だからこそ様々な環境変化に対応して驚くような変化を遂げ、進化していくことができます。
その主体は、種を代表する「意識体」であり、私はそれを「生物創造の神」と呼んでいます。「神」と言っても専門化した「意識体」の一種に過ぎません。もちろん、姿、形はありません。既に述べた「抗生物質と多剤耐性菌の関係」がそれを如実に物語っています。
生物たちは、各個体レベルでは思索を行わなくても、「生物創造の神」がしっかり思索を行っているのです。その関係は、「個」と「全」の関係になります。各個体は「個」であり、種を代表する「意識体」すなわち「生物創造の神」は「全」です。「個」と「全」が一体となって、その「種」を維持、発展、進化させているのです。
ただし「個」は3次元空間の制約を受けますが、「全」は高次元空間に拡がるので、「個」の立場で「全」を認識し理解することはできないのです。しかし「全」は、「気の海」の様々な叡智を駆使して思索し「種」を維持、発展、進化させようとします。
人間の場合も、人間という種を代表する「意識体」、すなわち「人間創造の神」がおられると考えられます。将来、仮に環境の大激変が生じた場合は、「人間創造の神」はあらゆる手立てを尽くして人間を変化させ進化させようと動き出すと考えられます。
人間の場合は他の生物と異なり、各個体が知性を持ち、思索を行います。宇宙のしくみに想いを馳せ、人間の本質にまで迫ろうとします。人間はこの点で他の生物とは大きく異なります。犬や猫はもちろん、チンパンジーでさえ、物を作り、音楽を楽しみ、文明、文化を発展させることはできません。この地球上では人間だけがその能力を持っています。
したがって人間は、人間だけのことを考えるのでなく、他の生物や、その舞台である地球環境そのものに「意識」を拡げるべき存在であるように思われます。それが「人間の使命」かも知れません。そのように考えると、人間は成長し進化しなければなりません。
「成長・進化」とは、「和」を尊重し、知識を拡張し、経験を蓄積し、真理を追究し、美を拡げることを基本として、さらに視野を拡大し、視点を高く高揚し、意識を拡張することと考えられます。意識を拡張する第1歩は、「気の海」にまで意識を拡げることにより、大自然と融合することと言って良いと思います。
人間は、「人間創造の神」、いや「宇宙創造の神」の分身の役割を求められているのかも知れませんね。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
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