富士健康クラブ

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第27号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第27号

第5章 新たな価値観の展開  

5-2.日本人の特性

2.日本人の特性 
    

日本人は大自然との調和を大事にしてきました。縄文時代の大昔から大自然を敬い、畏れ、そして活用してきました。大自然と人との和を重んじ、人と人との和を大事にしてきました。また万物に神が宿るという「八百万の神」(やおよろずのかみ)を直感してきました。オーストラリアの先住民アボリジニ、アメリカ先住民、ヨーロッパのケルトなど、大自然を大事にする少数民族は他にもありますが、国家として2000年にわたり永続的に発展してきたのは日本だけです。

日本は「和」の国であり、家族の和、地域の和、国の和を重視することで無益な紛争を減らし、そのことが日本を数千年の長きにわたり永続・発展させてきました。大自然との調和を大事にする心は、自然物を無駄にしないで利用し尽すという形に表れます。そして「もったいない」という心に発展します。さらに「足るを知る」という言葉が大事にされてきました。満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かであり幸福であるという意味合いです。

18世紀中ごろの欧州最大の都市=ロンドンの人口は70万人、同じ時期の江戸の人口は120万人であり飛びぬけた世界最大都市でした。しかも江戸の町は、海、町、畑、森が有機的につながり、全てを循環させる「持続する大都市」でした。江戸だけでなく、日本中の多くの都市が循環型のエコシティーでした。

永続的に発展・持続しているのは国家や大都市だけではありません。創業1400年の建築会社「金剛組」を筆頭に、千年以上も事業を継続している超長寿企業も多く、100年以上続いている企業が、10万社以上あると推定されています。世界的にみて極めて珍しい現象です。その秘密は「暖簾(のれん)」を大事にする長期的な「信用重視」の姿勢であり、それが日本的経営の中核を占めていると考えられます。

日本人の生活は概して質素であり、華美を蔑みました。金品を稼いでも尊敬されませんでした。豪商でさえ「士農工商」の最下位のランクに甘んじました。「宵越しの金は持たない」のが江戸っ子の自慢(?)でした。貧しくてもそれなりに人生を楽しむ術を知っていたようです。貧しくても礼節を重んじ、勤勉に働き、また学びました。

日常生活の中で、お金を使わずに楽しみを見つけました。独楽(こま)を回し、凧を揚げ、将棋を指し、碁を打ち、花を活け、句を詠み、茶を立て、独特の文化を醸成していきました。そして美術、工芸、文芸、演芸、芸道、風流、料理、園芸、武芸・・・などあらゆる分野で繊細で洗練された日本文化を花開かせてきました。多くの他国のように特権階級だけの文化ではなく、庶民文化が花開きました。総じて、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを追求してきました。

江戸時代の一般庶民の識字率の高さは特筆すべきかと思います。当時の欧米でも少数のエリート層を別にすると一般庶民の識字率は高くなかったからです。江戸時代後期には全国に寺子屋が20,000カ所もあり、武士はもちろん町民や農民の子供でも自由に通えたようです。国民の約半数が読み書きそろばんを習っていました。

そして明治40年からの義務教育の普及以降、識字率は100%になっています。しかし世界的には現在でも識字率100%の国は必ずしも多くありません。このことと相まって、日本人の倫理観、道徳観、礼節の心が、日本の治安の良さ、犯罪発生率の低さにつながっていると思われます。

日本の国家としての安定性は、世界史において例がない断突の世界一です。大和朝廷の成立後、一度の王朝交代もなく、国家分裂もなく、外国から征服されることもなく、独立と統一が維持されてきました。それは日本人の「和」を重視する心がもたらしたと言ってもよいと思われます。そしてこのことが日本独特の伝統文化の醸成に役立ってきました。

成田空港や羽田空港に飛来する外国人に対して「Youは何しに日本へ?」と問うテレビ番組や、「日本に行きたい外国人」をサポートする番組などがあります。日本の伝統文化に深い興味を持って様々な国々から日本にやってくる老若男女が多くいます。彼らの日本文化に対する理解度は想像以上に深く広く、その知識と造詣に驚かされます。それに比較して、多くの日本人は日本の伝統文化を深く知りません。その価値に気付いていません。残念ながらそのような教育を受けてこなかったのです。

<補足>

日本人の大元を辿ると「縄文人」につながります。最近の研究で縄文人のイメージが急速に見直されてきています。エジプト文明やインダス文明などの遥か以前、今から16500年前に土器を制作し、6000年前には稲作を行っていたことが解かってきました。弥生時代の遥か以前のことです。船を作り近海での漁はもちろん、驚くほど広い範囲で交易を行っていました。

どうやら6000kmも離れた南太平洋のバヌアツや、16000km離れた南米エクアドルまで到達していたようです。そこで5000年前の縄文土器やその破片が多数発掘されているのです。縄文人は遥か古代から高度な文明・文化を持っていたようです。今までの日本史では殆ど触れられていませんが。

3.心のつながり

日本人にとっては普通の行動であっても、外国人を感動させる事柄が多々ありました。

例えば、明治23年トルコ軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県沖で遭難した事件は、現在でもトルコの教科書に載っており、トルコでは知らない人はいません。外国船の遭難を知った串本の地元住民は、命の危険を顧みず生存者の救助と介護に尽力し69名を助け、手厚く看病しました。そして明治天皇は軍艦2艦をオスマントルコに派遣し、生存者を丁重に送り届けました。トルコが大の親日国になった理由の一つです。

その95年後、イラン・イラク戦争の最中に日本人だけが多数イランに取り残されたことがあります。日本は憲法の制約で自衛隊機を派遣できず、民間機も危険過ぎると躊躇して救助不能状態に立ち至りました。そのときに、トルコ政府が飛行機2機をテヘランに飛ばして、215人の日本人全員を間一髪で救助してくれたという後日談があります。このような事例は、トルコだけではありません。台湾をはじめアジア各国、その他でも多数あり日本人の評価を押し上げ、親日度を高めています。

これらは、人としてのあり方、行動、伝統、人との触れあい、心のつながりなどの精神的な豊かさの「力」が何よりも大きいことを示しています。国の評価は、物質的な豊かさだけでは決まりません。米国は第二次大戦後、飛躍的に経済が発展して経済大国、軍事大国となり物質的豊かさを誇りました。確かに米国には友好国が多い反面、敵対する国々も多く、9.11を始めとする深刻なテロのターゲットになっています。本当の国の価値は、経済力や軍事力だけでは決まらないのです。


富士健康クラブ 

   関口 素男

    sekiguchi.m@ozzio.jp


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by jiriki-tachikawa | 2018-01-10 18:35 | 応用編メールマガジン

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