富士健康クラブ

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第22号

[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」]  第22号


第4章 宇宙のしくみを活かす健康法  

4-4.その他の健康法:

  

1.NASA健康法

皆さん、「1時間座り続けると寿命が22分縮む」というお話を聞いたことがありませんか?

これは201611月にNHKの「がってん」で放送された「NASA直伝! 魅惑のアンチエイジング術」という番組のキャッチフレーズです。

宇宙飛行士が地球に帰還した直後は、一人で立上れないほど身体機能が低下することが良く知られています。その原因は「無重力」です。宇宙は無重力状態ですから筋肉をほとんど使わなくて済むため筋力が低下すると思われていました。したがって宇宙飛行士は毎日3時間も筋肉トレーニングをしていますが、それでも地上に降りた時は一人で歩けないのです。

筋力の低下だけではありません。骨密度、免疫力、循環機能、代謝機能、認知機能など様々な機能が低下します。宇宙に半年滞在すると筋力は半分になり、骨密度は1桁低下してしまいます。宇宙では地上の10倍老化が進むと言われています。

NASAによって最近その原因が明らかになってきました。耳の中の内耳にある「耳石」という微小な器官が大きく影響していたのです。耳石はいわば「重力を感知する装置」です。体が傾くと耳石が重力に引っ張られることで、その信号が脳に送られ、体の傾きを知ることができます。体の傾きを検出すると、脳はそれに対処するために様々な筋肉に指令を出します。しかし無重力状態では耳石は浮いた状態のため、体の傾きを検出できません。そのため筋肉に指令が出ないので全身機能が低下していくようです。

ここまでは宇宙飛行士のお話ですから私たちに直接関係がありません。ところが近年、「座り続けること」が無重力と同じ悪影響を体に及ぼすことが明らかになってきました。なんと、1時間座ると22分寿命が縮むという研究結果があります。

座り続けていると耳石はほとんど動きません。耳石は全身の筋肉や自律神経とつながっています。自律神経は内臓や血管をコントロールしているので、耳石が活発に働くと筋肉の活動がよくなるだけでなく、心臓などの働きも良くなって血流が活発化し、糖やコレステロールの代謝がよくなります。

一方、耳石が動かないと、全身の筋肉や自律神経が働かないので、筋力の低下や循環機能低下、代謝の異常など様々な悪影響が出ると考えられています。

NASAの推奨する超簡単健康法、それは「30分に1度立ち上がる」ことです。実は「立ち上がる」という動作によって頭が上下前後左右に動くため、耳石を効率的に動かすことができます。NHKは、座り続ける時間が長い人を対象にして「30分に1度立ち上がる」ことを2週間続ける実験を行いました。すると、中性脂肪が15%減少、悪玉コレステロールが5%減少、善玉コレステロールが11%も増加したという結果が得られました。

耳石は「老化スイッチ」であると考えることもできます。耳石を動かさないでいると、「老化スイッチ」がONになって老化がどんどん進行します。耳石を活発に動かすと「老化スイッチ」がOFFになって身体が若返っていきます。耳石を動かすことで、ハードな運動をしなくても脂肪を減らして筋肉を増やし、様々な病気のリスクを減らせる可能性があります。障害や病気のために立ち上がることができない方々は、頭部をゆっくり動かすだけでも耳石を動かすことができますね。

なお、既にご説明した [功法4]:振動功 は、NASA健康法の原理に合致しており、さらに効果が高いと思われます。

2.ちょこまか健康法

これまでご説明してきた呼吸法、気功、立ち上がり健康法などの他に、もっともっと簡単な健康法もあります。それは「ちょこまかと動く」ことです。日常の家事や仕事などでは、できるだけ静止しないで「ちょこちょこ動く」ことがとても大事です。

立上ったり、歩いたりでも良いですし、椅子に腰かけている場合なら、動かせる部分だけでも時々動かします。例えば、交互にかかとを上下させたり、つま先を上下させたりでも結構です。ふくらはぎの筋肉が収縮することによって下半身の血流が大幅に増強されます。あるいは首をゆっくり動かしたり、肩や肩甲骨を動かしたり、腰を小さく動かしたりなど、動かせる範囲で時々動かします。首をゆっくり動かすのは、前述の「NASA健康法」に合致しますね。座っていても「ちょこまかと小さく動く」ことはできるのです。

最近90歳超え、100歳超えの元気な高齢の方々が増えてきました。聞いてみると特別な健康法や運動をやっておられる方々は必ずしも多くないように感じられます。むしろ日常生活や農作業や仕事などの一環として、自然に動いている方々が元気溌溂と活躍しているようです。「ちょこまかと動く」ことで元気を維持しておられるように感じます。

第1章の最初の<補足1>でも述べましたが、オーストラリアの研究によると、座っている時間が長い人ほど死亡リスクが高まります。座る時間が1日4時間未満の人に対して、11時間以上座る人の死亡率は1.4倍に上昇すると言われています。同じ姿勢、同じ動作を長時間続けないようにしましょう。私たちの身体は就寝中でさえ寝返りその他で自律的にかなり動いています。

また、激しい運動を続けてきた方が急逝される例が比較的に多いように感じられます。しっかり運動することは素晴らしいのですが、激し過ぎる運動は避けた方が無難なようです。

<蛇足>

私は人生の半分以上45年間、ずーっと腰痛と闘ってきました。重症の脊椎間狭窄症をこじらせたため、今でも腰椎の下半分が破壊されています。それを克服するために様々な健康法を試し研究しました。その中で効果が各段に高かった「呼吸法、気功、イメージトレーニング、太極拳、自力整体」などを長年継続してきました。その結果、日常生活では大きな支障を来たすことなく過ごして来られました。それでも無理をしたり重いものを持ったりすると今でも腰痛が鎌首を持ち上げます。

数年前の年末に大分無理をして疲労が蓄積してきたので、腰を労わろうと考えて、正月の5日間ほとんど運動らしい運動をせずに寝正月を過ごしました。ところが4日目には腰痛が再発して5日目には動けなくなったことがあります。人間は動物ですから動くことを前提に設計されています。動かないでいると重大な支障を来すことを身をもって体験しました。

皆さん、「ちょこまか」と動きましょう!



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by jiriki-tachikawa | 2017-11-27 11:52 | 応用編メールマガジン

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