[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第18号
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第4章 宇宙のしくみを活かす健康法
「気」は「根源のエネルギー」であり大宇宙の大元です。その「気」の働きを積極的に引き出すのが「気功法」です。本章では、気功法(=気功)の具体例をご説明いたします。
気功の種類は数えきれないほど多く、簡単なものから複雑なものまで様々あります。簡単な気功であっても、その動作を文章だけでご説明するのはなかなか困難です。長大な文章になってしまうので読むだけでも疲れてしまい、実際にやってみようという意欲が薄れがちになるからです。したがって、ここでは基礎的な、超簡単な気功のみをご紹介いたします。超簡単な気功であっても継続していると必ず素晴らしい効果が表れてきます。
4-1.呼吸法の実際
呼吸法は極めて重要です。想像する以上にその効果は大きいです。以下にご紹介する簡単な呼吸法だけでも、継続さえ出来れば病気が半減でき、アンチエイジング効果も期待できます。細胞レベルで全身が元気になり、身体だけでなく心の働きまで活性化されていきます。
[功法1] : 順式腹式呼吸法
(1)鼻からゆったりと息を吸いながら、お腹を前側に膨らませます。次に鼻からゆったりと息を吐きながら、お腹(丹田)を後側に引き込みます。これを繰り返すだけです。呼吸に合せてお腹を意識して前側に大きく膨らませ、意識してお腹(丹田)を後側に引き込みます。
(2)吸うとき、出来れば「細く、長く、深く、均一に」吸います。吐くときも、出来れば「細く、長く、深く、均一に」吐きます。ただし、無理せずにゆったり気持ちよく呼吸できる範囲で結構です。
(3)姿勢は楽な姿勢で結構です。椅座(椅子に腰かける)が無難ですが、立位、正座、あぐら、結跏趺坐(両足を組む)でも、あるいは仰向けで寝た姿勢でも結構です。
<留意点>
◎ 大事なことは、決して無理をしないことです。ご自分のペースでゆったり気持ちよくできる範囲で続けていると、次第に腹式呼吸法に馴れてきます。そして「細く、長く、深く、均一に」呼吸できるようになっていきます。
◎ 吸う時間は、5~10秒程度、吐く時間も5~10秒程度で最初は短めから練習します。ご自分のペースで少しずつ慣れるようにしていってください。
◎ 心を落ち着け雑念を排除して静かに呼吸します。呼吸そのものに意識を集中するのも方法の一つです。すなわち、吐く息、吸う息に意識を集中します。
◎ もし息を吐くときに、鼻から吐くのに違和感がある方は、当面 口から吐いても結構です。続けていると次第に鼻から吐けるようになっていきます。
◎「順式腹式呼吸」を、出来れば1日3回以上行います。はじめは1回あたり5分ほどで結構です。無理をせずに、ご自分のペースでゆったり気持ちよく腹式呼吸をしましょう。
<補足>
(1)順式腹式呼吸法の「順式」とは、息を吸うときにお腹を膨らませるのを「順式」と言い、逆に息を吸うときにお腹を引っ込めるのを「逆式」と言います。
(2)「丹田」とは、からだにいくつかある重要なエネルギーセンターの一つです。丹田の場所は、流派や指導者によって若干異なりますが、お腹側と背中側のちょうど中間あたりに位置し、ゴルフボールより少し大きめの容積を占め、エネルギー(気)が充満しているエネルギーセンターであると考えられています。お臍の下(およそ横指4本分)の奥にあるとする説が比較的多いようです。続けていると、実際に丹田のエネルギーを感じられるようになっていきます。
(3)出来れば舌先を上の歯の根元か歯茎に軽く触れるようにします。エネルギー(気)の流れが更に良くなります。身体の背中側とお腹側を縦に循環する気の流れが良くなるからです。
[功法2] : 逆式腹式呼吸法
(1)鼻からゆったりと息を吸いながら、肛門を締めて真上に引き上げます。同時に、お腹(丹田)を後側に引き込みます。
(2)鼻からゆったりと息を吐きながら、肛門とお腹(丹田)と腰全体を緩めて脱力します。
(3)姿勢は楽な姿勢で結構です。椅座(椅子に腰かける)が無難ですが、正座、あぐら、結跏趺坐(両足を組む)でも結構です。
<留意点>
◎ 肛門を締めて真上に引き上げ、お腹(丹田)を後側に引き込む時は、少し力を入れます。強さは、弱からず、強からず、適度な力を入れます。
◎ 吸う時間は、5~10秒程度、吐く時間も5~10秒程度で最初は短めから練習します。出来れば、1回5分程度を1日3回繰り返します。ただし、無理をしないように、ご自分のペースで少しずつ慣れるようにしていってください。
◎ 雑念を排除して、意識を、肛門周辺とお腹(丹田)だけに集中します。
<補足>
(1)「逆式腹式呼吸法」にも沢山の方法、流派があります。上記でご説明した逆式腹式呼吸法はその一例であり、「骨盤底筋」を鍛える効果があります。特に女性の皆様には大事な呼吸法と思います。いわゆる「締り」が良くなり、尿漏れなどを予防することができます。姿勢は、座っていても、立っていても出来ます。電車の中でもどこでもできます。
(2)慣れてきたら、次のバリエーションも試してみては如何でしょうか。
息を吸いながら、肛門ではなく少し前方の尿道口あたりを締めて引き上げるようにしてみます。そして、呼吸ごとに肛門と尿道口を交互に引き上げるようにしてみます。
(3)お腹(丹田)を後側に引き込むのを一時的にやめて、肛門と尿道口を吸気とともに交互に引き上げることに専念します。括約筋の強化が促進されます。
(4)逆式腹式呼吸法の一例をご紹介しましたが、できれば順式腹式呼吸法もしっかり行ってください。呼吸法の基本は順式腹式呼吸法だからです。
[功法3] : 正心調息法
「正心調息法」は、塩谷信男医学博士(1902~2008年)がご自身の体験を基にして創案された健康増進を主目的とする呼吸法です。病気治癒・願望成就も可能です。博士は106歳まで長生きされ、ゴルフのエージシュートを2回達成されています。
91歳のときにこの素晴らしい健康法を自分だけで独占するのは勿体ない、万人に公開しようと決意。以後、博士による書籍執筆や講演会活動などによって「正心調息法」が急速に広まりました。
そのステップの中に想念(言葉の力)・内観(イメージの力)を組み込むことで、病気治癒、願望実現の効果が期待できます。
なお、「正心」とは下記の3項目を絶えず維持することです。
◎物事をすべて前向きに考える
◎感謝の心を忘れない
◎愚痴をこぼさない
実際には、下記の(1)息法と(2)想念 を25サイクル繰り返し、最後に(3)静息において「大断言」を10回強く念じて終わります。
(1)息法: 下記の「吸息・充息・吐息・小息」を25サイクル繰り返します。
A. 吸息:鼻から息を吸う。吸った息を丹田に押し込むイメージ。
B. 充息:息を止める。吸った息を更に丹田に押し込む。肛門を締める。
C. 吐息:息を吐く。息を静かに長めに吐く。丹田・肛門・全身を緩める。
D. 小息:間合いをとる。普通の呼吸を1~3回して息を整える。
(2)想念: 息法に合わせて下記の文言を念じる(黙念する)。
A. 吸息:「宇宙の無限の力が丹田に収められた。そして全身に満ち渡った。」
B. 充息:「全身が全く健康になった。○○病が治った。」
C. 吐息:「体内の不要なものが全部吐き出された。全身がきれいになった。芯から若返った。」
D. 小息:文言不要。次の吸息に備える。
(3)静息:丹田に軽く力をこめたまま、次の「大断言」を10回ゆっくり強く念じる。
「大断言」=「宇宙の、無限の力が、凝り凝って、真の、大和の、み世が生り成った。」
(うちゅうの、むげんのちからが、こりこって、まことの、だいわの、みよがなりなった。)
<留意点>
◎ 「宇宙の無限の力」とは、「根源のエネルギー」すなわち「気」のことです。
◎ 姿勢は椅座(椅子に腰かける)、正座、あぐら、結跏趺坐(両足を組む)何でも結構です。
◎ 背筋を気持ちよく伸ばし、顎を軽く引き、眼を閉じます。
◎ 両手をお腹の前にもっていき「鈴の印」を組みます。両肘は直角に曲げ、両肘が軽く脇腹につくようにします。鈴の印は両手でおにぎりを軽く握るときの手の形です。左右の親指以外の4本の指をつけたまま、両手を近づけて空気のおにぎりを囲い込むようにしながら両手を球形に合せます。ただし左右の親指がクロスする部分だけ小さな穴(直径1~2cm)を空け、他の部分は閉じます。
◎ 継続がとても大事です。
できれば毎日1セット、できれば時間をおいて合計2~3セット行います。
<練習法>
(1)最初は息法だけを練習します。
A.吸息:6秒以上。
B.充息:6秒以上。
C.吐息:8秒以上。
D.小息:間合いをとる。息が整うまで普通の呼吸を続ける。
(2)次に想念の文言を丸暗記します。
(3)息法と想念を組み合わせて練習します。
すなわち、6秒間以上かけて吸息しながら「宇宙の無限の力が丹田に収められた。そして全身に満ち渡った。」と黙って念じます。
次に、6秒間以上かけて充息しながら「全身が全く健康になった。○○病が治った。」と
黙って念じます。このとき病気治癒ではなく、願望実現を望む場合は、「○○病が治った」の代わりに「○○がかなった」と黙って強く念じます。
次に、8秒間以上かけて吐息しながら、「体内の不要なものが全部吐き出された。全身がきれいになった。芯から若返った。」と黙って念じます。
(4)息法と想念を25サイクル繰り返します。
10サイクル以上続けたら、「○○病が治った」を別の「○○病が治った」に、または「○○がかなった」に入れ替えても結構です。
(5)息法と想念を行うときに、言葉の表す情景をありありと想い描きます。例えば、B. 充息では、「全身が全く健康になった。○○病が治った。」と黙然しながら、実際に病気が治って小躍りして喜んでいる様子をリアルにイメージします。継続するエネルギーの働きによって、次第にイメージした通りに事体が進んでいくからです。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
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