第5章 大宇宙のしくみ <仮説>
第5章 大宇宙のしくみ <仮説>
[5-1] 仮説の前に
これから大宇宙のしくみに関する具体的な仮説をご紹介していきますが、その前に少しだけ前置きとして補足説明いたします。突拍子もなく見える仮説を、少しでもご理解して頂きたいと願っているからです。
1.科学と非科学
(1)科学の守備範囲
現代は科学全盛時代といっても良さそうです。科学が高く評価され何でも科学で解明できると考えている方々が増えています。科学で証明できないものは怪しいとまで考える科学教信者の方々もおられます。しかし、それは間違いです。
科学の守備範囲は限られています。科学の対象は、観測できるものだけであり、主として物質が対象です。第1章でご説明したとおり、宇宙の構成要素のうち、物質(素粒子、原子、分子など)はわずか5%足らずであり、95%以上は未知のダークエネルギーやダークマターで占められています。
現代科学は、宇宙のほんの一部を解明しつつあるに過ぎないと言っても過言ではないと思います。
(2)非物質の世界
一方、「心」は見えません。心とは何か? について明確に説明することはできません。自分自身の心でさえその深層がどのようなものか解かりません。
生命体(肉体)を見ることはできても、その本質である「いのち」は見えません。日本で昔から「気」と呼ばれている気のエネルギーも見ることができません。
心もいのちも気も観測できないし、客観性も再現性も不十分なため、科学では真正面から扱えません。科学は非物質を扱えないのです。
科学の一分野に「心理学」があります。心理学で「心」を追究しているではないかと思われる方もおられると思います。しかし心理学では主として「人間の行動」を研究しています。心を直接研究できているのではありません。
「心やいのちや気」に関して遭遇する様々な不思議な現象を、どのように説明したら良いのかを考えてくると、現在の既存の科学知識だけでは到底説明出来ないことは明らかです。
(3)非物質の重要性
物質を扱う「科学」が脚光を浴びている現代では、見えないものは「非科学」として片隅に追いやられているのが現状です。
科学で説明できないことは怪しい、と遠ざけてしまうと、科学の対象範囲外の見えない世界は除外されて、大きな片手落ちになってしまいます。人間や生命体の真の姿に近づけないことになります。しかし、生き物がいて、人間がいて、心の働きがあって、初めてこの宇宙が真の意味を持つのではないでしょうか?
例えて言えば、科学は見ることができる「物」の表面だけを扱い、見えない内側は知らん振りをしているのに似ています。見えないのだから内側なんて知ったことかとうそぶいているように感じられてしまいます。
そして「科学」と「非科学」は、水と油のように容易には交わりません。しかし、人間にとって、生命体にとって、見えないもの、すなわち非物質の世界が極めて重要であることは間違いありません。
(4)問題の対象範囲
一般論として、問題に対する解答は一つとは限りません。複数の解答がある場合が多いのです。考える対象範囲の広さによって正解が変わってしまうのです。
例えば、自分自身だけの最適を考えた場合の解答と、自分だけでなく家族全員も含めて最適を求めた解答は異なる可能性があります。同様に家族だけでなく、より広い範囲を考えた場合の解答は、恐らく変化します。
物理学においても、ニュートン力学は地上の普通の現象に対しては適用できます。でも、光速に近い超高速の運動や、宇宙空間にまで対象を広げると、ニュートン力学では誤差が大きくなって使い物になりません。アインシュタインの相対性理論が必要になってきます。
残念ながら、ニュートンもアインシュタインもその対象範囲は、物質とそのエネルギーだけしか対象にしていません。見えない非物質は全くの対象範囲外のため、説明できない現象が沢山残ってしまっていると考えられます。
視野が狭いと狭い結論を導いてしまいます。様々な不思議を解明するためには、考える対象範囲を見えない領域まで大幅に拡げる必要があります。
これからご説明する私の仮説は、これまでの科学の成果はそのまま肯定します。そしてその外側に思考範囲を拡げて、物質の世界と非物質の世界を結びつけようとしています。
2.地球意識プロジェクト
「グローバル・コンシャスネス・プロジェクト」(地球意識プロジェクト)をご存じでしょうか?
地球意識プロジェクトは、米国プリンストン大学を拠点にして1999年から本格的にスタートした「意識と物質との相関」を調査する研究プロジェクトです。人間の意識が、素粒子すなわち物質に作用を及ぼすことを実証するのが目的です。
そのために世界各国に「乱数発生器」を配置して、インターネットを介し乱数データをプリンストン大学に蓄積しています。このデータは公開されており、リアルタイムで見ることもできるし、ダウンロードして分析できる様にもなっています。
乱数発生器とは、0と1が並ぶ乱数(無作為に並んだ数字列)を自動的に発生させる装置です。量子論の成果(素粒子のトンネル効果)を応用して設計された乱数発生器の出力は、0と1がちょうど五分五分に発生するように極めて厳密に設計されています。そして温度・湿度などの環境変化はもとより、電磁波や放射線など外部からの影響は一切受けないように設計されています。
したがって世界中に設置された乱数発生器は、常に0と1がちょうど五分五分に発生し続ける筈です。
ところが多数の人間の意識が集中すると五分五分ではなく、偏りが発生することが確かめられてきています。
2人や3人では乱数発生器の出力は全く偏りませんが、数万人単位の意識が集中するときは、通常は起きないほどの大きな出力の偏りを示します。
事実、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロでは、世界中の乱数発生器が大きく偏り、そしてしばらく継続しました。プリンストン大学では、世界的規模の様々な事件、行事、天災などの数百件の事象を分析して有意な偏りを検出しています。2011年3月11日の東日本大震災においても大きな偏りを検出しています。
また、大きなイベントでのフィールド実験も行われています。米国のネバダ砂漠の真ん中で毎年行われ、多くの人が参加する「バーニングマン」というイベントがあります。バーニングマンの炎上に大勢の意識が集中する時に、複数の乱数発生器の出力が大きく偏ることが報告されています。
このような意識と乱数発生器出力の相関実験は日本でも行われています。
乱数発生器は素粒子の振舞いを応用して設計されているのですから、人間の意識が素粒子に作用を及ぼしていることになります。すなわち、これは人間の意識が物質に作用を及ぼす状況証拠と言って良いと思われます。
デカルト以来、心と物質は無関係であるとして切り離して進歩してきた科学ですが、いま反証を突き付けられていることになります。
また、素粒子の世界では、人が素粒子を観測しようとすると、そのこと自体が素粒子に影響を与えるという「観測問題」が知られています。観測とは人の意識によって行われる行動ですから、意識によって素粒子が影響を受けてしまうのです。このことも人間の意識が物質に作用を及ぼす状況証拠を示しています。
大宇宙では、物質だけでなく、人間の心(意識)の動きが重要な働きを起こすことを示唆しているのです。物質中心で発展してきた科学は今大きな難問を突き付けられています。
なお、人間の意識が物質に作用を及ぼすことは、気功や合気道などを継続してやってきた人は誰でも体験し実感してきていることです。
3.コンピュータとインターネット
(1)コンピュータと人間の相似性
コンピュータと人間には、似ているところがあります。
コンピュータのハードウェアは、人間の「身体」に対応し、コンピュータのソフトウェアは、人間の「心」に対応していると考えることができます。
ハードウェアは見えますが、ソフトウェアは、心と同様に本質的には見えません。見えているのはソフトウェアの入った入れ物(DVDなどのメディア)や、人間に判り易いように表現した見掛け上の画面や映像だけです。
人間の造った「コンピュータ」は、ハードウェアとソフトウェアがあるだけでは動作しません。安定した電気を供給し、さらに適正な情報ラインを接続することで始めてコンピュータらしく機能します。
一方、神様(?)の創った「人間」は、「エネルギー体」(気のからだ)が身体を正常に覆うことで、はじめて生命体として機能します。
「エネルギー体」は、生命体にとって不可欠な「エネルギー供給の場」であり、「情報伝達の場」であると考えられます。
コンピュータの場合は、電源や情報ラインのために金属や光ファイバーの電線を引き込む必要がありますが、さすがは神様、電線など幼稚なものではなく、エネルギーの雲で生命体を覆い、エネルギー(電源)と情報を無接触で供給します。それを「エネルギー体」と呼んでいるわけです。エネルギー体は普通の人には見えませんが、気功や合気道などを続けていると、その一部を感じたり見ることができるようになります。
(2)インターネットの特性
インターネットが世界中で急速に普及してきました。
「インターネット」とは、コンピュータとコンピュータをつなぐ地球規模のネットワーク(網目状のつながり)のことをいいます。 ここでのコンピュータは、大型コンピュータだけでなく、パソコンやスマートフォンやタブレット端末などコンピュータ機能を持つ多種類の機器を含んでいます。
わずか30年あまりの間に、インターネットは世界中の多くの人々に利用されるようになりました。今ではコンピュータを単独で使うのでなく、インターネットにつないで使うことが普通になりました。
コンピュータを単独で使うのと違って、インターネットで結ばれたコンピュータ同士は、さまざまな情報のやりとりや共有ができ、とても便利だからです。
例えば、様々な情報を調べたり(検索)、情報の交換をしたり(電子メール)、他の人が作ったホームページを見たり、情報や資材を共有することなどができます。
その際、他のコンピュータがどの国の何処にあり、どのような性能を持ち、どのような接続状況にあるかなどハードウェアの配置や状況を知る必要はありません。
インターネットの特長は、「ハードウェア構成や空間や時間」を気にせず、インターネットでつながった世界中のコンピュータとの間で、さまざまな情報の交換が簡単にできる点です。
すなわちインターネットは、地球規模での「情報の交換と蓄積」の場であると考えられます。
その情報は、現在だけでなく、過去から未来にわたる様々な情報が含まれます。そしてインターネット上で拡がった情報は、消え難くいつまでも残存し易いのです。後に触れますがこの点はとても重要です。
(3)インターネットと心の相似性
インターネットを総括的に考えると、インターネットと人間の心は似ているところがあります。
インターネットに接続されているコンピュータは、それぞれ自分の情報(ソフトウェアやデータ)を持っています。しかし自分自身が持っていない情報であっても、インターネットを利用することで、他のコンピュータの情報をあたかも自分の情報の如く利用することができます。
人間の心は情報の一種であると考えることができます。人間は個々に心(情報)を持っています。話しかけたり問いかけたりしてコミュニケーションがとれれば、他人の心(情報)の一部を知ることができます。
実は、話しかけなくても潜在意識の世界を通して、他人の心とつながることがあり得ます。
第4章でご説明した深層心理学者「ユング」の「集合的無意識論」は、人の心の深い部分(潜在意識)の更に深い部分は、全人類が共通的に共有していると言っています。
人間の心とコンピュータは、情報の共有という面で良く似ていると考えることができます。
(4)クラウド・コンピューティング
最近クラウド・コンピューティングという言葉が良く使われています。クラウドは「雲」のことですが、ここで言うクラウドは、インターネットとその内部に含まれるコンピュータ群全体を指しています。すなわち、インターネットに接続されているハードウェアや接続状況など個々の中身を一切意識することなく、インターネットをひとかたまりの「雲」と捉え、情報の集合体と考えます。
自分のコンピュータの情報の一部を、自分のコンピュータでなくインターネットの雲に移動して、必要に応じてどこからでも取り出して利用することを、クラウド・コンピューティングと呼んでいます。そうすれば自宅のコンピュータだけでなく、外出先でスマホやタブレット端末などからでも、必要に応じてどこからでもクラウドの情報を取り出して利用することができます。結果的に自分のコンピュータの記憶装置を小さくして、クラウドの記憶装置をちゃっかり利用していることになります。
実はこのことは、人間の潜在意識の世界に似ているのです。潜在意識の世界は、言わば大宇宙の情報システムであると考えることができます。人間の心の世界はインターネットやクラウドのしくみと良く似ているのです。
4.大事なたとえ話 (見えないけれど重要なもの)
私たちの身体は目で見えますが、心やエネルギー体は見えません。見えないものは理解できない、信じられないと言う方もおられると思います。でもこの宇宙は、見えないものの方が実は多く、かつ重要であると考えられます。
第2章でも触れましたが、素粒子など極微の世界、理解し難い世界では、たとえ話が重要です。物理学者もたとえ話を多用して解かり易く説明しようとしています。
次は私のたとえ話です。とても重要です。
私たちは、雲や霧を見ることができます。そしてその実体は、空中に浮かんだ小さな水滴の集合体であることを知っています。でも水滴が生じるためには、その周囲に膨大な量の水蒸気が存在する必要があります。水蒸気が少なければ水滴も少なくなります。水蒸気が無ければ水滴は全くできません。見える水滴の背後に、見えない水蒸気の存在が不可欠なのです。
これは物質レベルでの例え話ですから次元が違いますが、私たちの身体の背後に、見えないけれども「エネルギー体」(気のからだ)の存在が不可欠なのです。
それだけでなく、分子や原子や素粒子など全ての物質は、その背後にそれぞれに対応した「エネルギー」の存在が不可欠なのです。
次節から具体的な仮説をご紹介していきます。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguch@m-net,ne.jp
[5-1] 仮説の前に
これから大宇宙のしくみに関する具体的な仮説をご紹介していきますが、その前に少しだけ前置きとして補足説明いたします。突拍子もなく見える仮説を、少しでもご理解して頂きたいと願っているからです。
1.科学と非科学
(1)科学の守備範囲
現代は科学全盛時代といっても良さそうです。科学が高く評価され何でも科学で解明できると考えている方々が増えています。科学で証明できないものは怪しいとまで考える科学教信者の方々もおられます。しかし、それは間違いです。
科学の守備範囲は限られています。科学の対象は、観測できるものだけであり、主として物質が対象です。第1章でご説明したとおり、宇宙の構成要素のうち、物質(素粒子、原子、分子など)はわずか5%足らずであり、95%以上は未知のダークエネルギーやダークマターで占められています。
現代科学は、宇宙のほんの一部を解明しつつあるに過ぎないと言っても過言ではないと思います。
(2)非物質の世界
一方、「心」は見えません。心とは何か? について明確に説明することはできません。自分自身の心でさえその深層がどのようなものか解かりません。
生命体(肉体)を見ることはできても、その本質である「いのち」は見えません。日本で昔から「気」と呼ばれている気のエネルギーも見ることができません。
心もいのちも気も観測できないし、客観性も再現性も不十分なため、科学では真正面から扱えません。科学は非物質を扱えないのです。
科学の一分野に「心理学」があります。心理学で「心」を追究しているではないかと思われる方もおられると思います。しかし心理学では主として「人間の行動」を研究しています。心を直接研究できているのではありません。
「心やいのちや気」に関して遭遇する様々な不思議な現象を、どのように説明したら良いのかを考えてくると、現在の既存の科学知識だけでは到底説明出来ないことは明らかです。
(3)非物質の重要性
物質を扱う「科学」が脚光を浴びている現代では、見えないものは「非科学」として片隅に追いやられているのが現状です。
科学で説明できないことは怪しい、と遠ざけてしまうと、科学の対象範囲外の見えない世界は除外されて、大きな片手落ちになってしまいます。人間や生命体の真の姿に近づけないことになります。しかし、生き物がいて、人間がいて、心の働きがあって、初めてこの宇宙が真の意味を持つのではないでしょうか?
例えて言えば、科学は見ることができる「物」の表面だけを扱い、見えない内側は知らん振りをしているのに似ています。見えないのだから内側なんて知ったことかとうそぶいているように感じられてしまいます。
そして「科学」と「非科学」は、水と油のように容易には交わりません。しかし、人間にとって、生命体にとって、見えないもの、すなわち非物質の世界が極めて重要であることは間違いありません。
(4)問題の対象範囲
一般論として、問題に対する解答は一つとは限りません。複数の解答がある場合が多いのです。考える対象範囲の広さによって正解が変わってしまうのです。
例えば、自分自身だけの最適を考えた場合の解答と、自分だけでなく家族全員も含めて最適を求めた解答は異なる可能性があります。同様に家族だけでなく、より広い範囲を考えた場合の解答は、恐らく変化します。
物理学においても、ニュートン力学は地上の普通の現象に対しては適用できます。でも、光速に近い超高速の運動や、宇宙空間にまで対象を広げると、ニュートン力学では誤差が大きくなって使い物になりません。アインシュタインの相対性理論が必要になってきます。
残念ながら、ニュートンもアインシュタインもその対象範囲は、物質とそのエネルギーだけしか対象にしていません。見えない非物質は全くの対象範囲外のため、説明できない現象が沢山残ってしまっていると考えられます。
視野が狭いと狭い結論を導いてしまいます。様々な不思議を解明するためには、考える対象範囲を見えない領域まで大幅に拡げる必要があります。
これからご説明する私の仮説は、これまでの科学の成果はそのまま肯定します。そしてその外側に思考範囲を拡げて、物質の世界と非物質の世界を結びつけようとしています。
2.地球意識プロジェクト
「グローバル・コンシャスネス・プロジェクト」(地球意識プロジェクト)をご存じでしょうか?
地球意識プロジェクトは、米国プリンストン大学を拠点にして1999年から本格的にスタートした「意識と物質との相関」を調査する研究プロジェクトです。人間の意識が、素粒子すなわち物質に作用を及ぼすことを実証するのが目的です。
そのために世界各国に「乱数発生器」を配置して、インターネットを介し乱数データをプリンストン大学に蓄積しています。このデータは公開されており、リアルタイムで見ることもできるし、ダウンロードして分析できる様にもなっています。
乱数発生器とは、0と1が並ぶ乱数(無作為に並んだ数字列)を自動的に発生させる装置です。量子論の成果(素粒子のトンネル効果)を応用して設計された乱数発生器の出力は、0と1がちょうど五分五分に発生するように極めて厳密に設計されています。そして温度・湿度などの環境変化はもとより、電磁波や放射線など外部からの影響は一切受けないように設計されています。
したがって世界中に設置された乱数発生器は、常に0と1がちょうど五分五分に発生し続ける筈です。
ところが多数の人間の意識が集中すると五分五分ではなく、偏りが発生することが確かめられてきています。
2人や3人では乱数発生器の出力は全く偏りませんが、数万人単位の意識が集中するときは、通常は起きないほどの大きな出力の偏りを示します。
事実、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロでは、世界中の乱数発生器が大きく偏り、そしてしばらく継続しました。プリンストン大学では、世界的規模の様々な事件、行事、天災などの数百件の事象を分析して有意な偏りを検出しています。2011年3月11日の東日本大震災においても大きな偏りを検出しています。
また、大きなイベントでのフィールド実験も行われています。米国のネバダ砂漠の真ん中で毎年行われ、多くの人が参加する「バーニングマン」というイベントがあります。バーニングマンの炎上に大勢の意識が集中する時に、複数の乱数発生器の出力が大きく偏ることが報告されています。
このような意識と乱数発生器出力の相関実験は日本でも行われています。
乱数発生器は素粒子の振舞いを応用して設計されているのですから、人間の意識が素粒子に作用を及ぼしていることになります。すなわち、これは人間の意識が物質に作用を及ぼす状況証拠と言って良いと思われます。
デカルト以来、心と物質は無関係であるとして切り離して進歩してきた科学ですが、いま反証を突き付けられていることになります。
また、素粒子の世界では、人が素粒子を観測しようとすると、そのこと自体が素粒子に影響を与えるという「観測問題」が知られています。観測とは人の意識によって行われる行動ですから、意識によって素粒子が影響を受けてしまうのです。このことも人間の意識が物質に作用を及ぼす状況証拠を示しています。
大宇宙では、物質だけでなく、人間の心(意識)の動きが重要な働きを起こすことを示唆しているのです。物質中心で発展してきた科学は今大きな難問を突き付けられています。
なお、人間の意識が物質に作用を及ぼすことは、気功や合気道などを継続してやってきた人は誰でも体験し実感してきていることです。
3.コンピュータとインターネット
(1)コンピュータと人間の相似性
コンピュータと人間には、似ているところがあります。
コンピュータのハードウェアは、人間の「身体」に対応し、コンピュータのソフトウェアは、人間の「心」に対応していると考えることができます。
ハードウェアは見えますが、ソフトウェアは、心と同様に本質的には見えません。見えているのはソフトウェアの入った入れ物(DVDなどのメディア)や、人間に判り易いように表現した見掛け上の画面や映像だけです。
人間の造った「コンピュータ」は、ハードウェアとソフトウェアがあるだけでは動作しません。安定した電気を供給し、さらに適正な情報ラインを接続することで始めてコンピュータらしく機能します。
一方、神様(?)の創った「人間」は、「エネルギー体」(気のからだ)が身体を正常に覆うことで、はじめて生命体として機能します。
「エネルギー体」は、生命体にとって不可欠な「エネルギー供給の場」であり、「情報伝達の場」であると考えられます。
コンピュータの場合は、電源や情報ラインのために金属や光ファイバーの電線を引き込む必要がありますが、さすがは神様、電線など幼稚なものではなく、エネルギーの雲で生命体を覆い、エネルギー(電源)と情報を無接触で供給します。それを「エネルギー体」と呼んでいるわけです。エネルギー体は普通の人には見えませんが、気功や合気道などを続けていると、その一部を感じたり見ることができるようになります。
(2)インターネットの特性
インターネットが世界中で急速に普及してきました。
「インターネット」とは、コンピュータとコンピュータをつなぐ地球規模のネットワーク(網目状のつながり)のことをいいます。 ここでのコンピュータは、大型コンピュータだけでなく、パソコンやスマートフォンやタブレット端末などコンピュータ機能を持つ多種類の機器を含んでいます。
わずか30年あまりの間に、インターネットは世界中の多くの人々に利用されるようになりました。今ではコンピュータを単独で使うのでなく、インターネットにつないで使うことが普通になりました。
コンピュータを単独で使うのと違って、インターネットで結ばれたコンピュータ同士は、さまざまな情報のやりとりや共有ができ、とても便利だからです。
例えば、様々な情報を調べたり(検索)、情報の交換をしたり(電子メール)、他の人が作ったホームページを見たり、情報や資材を共有することなどができます。
その際、他のコンピュータがどの国の何処にあり、どのような性能を持ち、どのような接続状況にあるかなどハードウェアの配置や状況を知る必要はありません。
インターネットの特長は、「ハードウェア構成や空間や時間」を気にせず、インターネットでつながった世界中のコンピュータとの間で、さまざまな情報の交換が簡単にできる点です。
すなわちインターネットは、地球規模での「情報の交換と蓄積」の場であると考えられます。
その情報は、現在だけでなく、過去から未来にわたる様々な情報が含まれます。そしてインターネット上で拡がった情報は、消え難くいつまでも残存し易いのです。後に触れますがこの点はとても重要です。
(3)インターネットと心の相似性
インターネットを総括的に考えると、インターネットと人間の心は似ているところがあります。
インターネットに接続されているコンピュータは、それぞれ自分の情報(ソフトウェアやデータ)を持っています。しかし自分自身が持っていない情報であっても、インターネットを利用することで、他のコンピュータの情報をあたかも自分の情報の如く利用することができます。
人間の心は情報の一種であると考えることができます。人間は個々に心(情報)を持っています。話しかけたり問いかけたりしてコミュニケーションがとれれば、他人の心(情報)の一部を知ることができます。
実は、話しかけなくても潜在意識の世界を通して、他人の心とつながることがあり得ます。
第4章でご説明した深層心理学者「ユング」の「集合的無意識論」は、人の心の深い部分(潜在意識)の更に深い部分は、全人類が共通的に共有していると言っています。
人間の心とコンピュータは、情報の共有という面で良く似ていると考えることができます。
(4)クラウド・コンピューティング
最近クラウド・コンピューティングという言葉が良く使われています。クラウドは「雲」のことですが、ここで言うクラウドは、インターネットとその内部に含まれるコンピュータ群全体を指しています。すなわち、インターネットに接続されているハードウェアや接続状況など個々の中身を一切意識することなく、インターネットをひとかたまりの「雲」と捉え、情報の集合体と考えます。
自分のコンピュータの情報の一部を、自分のコンピュータでなくインターネットの雲に移動して、必要に応じてどこからでも取り出して利用することを、クラウド・コンピューティングと呼んでいます。そうすれば自宅のコンピュータだけでなく、外出先でスマホやタブレット端末などからでも、必要に応じてどこからでもクラウドの情報を取り出して利用することができます。結果的に自分のコンピュータの記憶装置を小さくして、クラウドの記憶装置をちゃっかり利用していることになります。
実はこのことは、人間の潜在意識の世界に似ているのです。潜在意識の世界は、言わば大宇宙の情報システムであると考えることができます。人間の心の世界はインターネットやクラウドのしくみと良く似ているのです。
4.大事なたとえ話 (見えないけれど重要なもの)
私たちの身体は目で見えますが、心やエネルギー体は見えません。見えないものは理解できない、信じられないと言う方もおられると思います。でもこの宇宙は、見えないものの方が実は多く、かつ重要であると考えられます。
第2章でも触れましたが、素粒子など極微の世界、理解し難い世界では、たとえ話が重要です。物理学者もたとえ話を多用して解かり易く説明しようとしています。
次は私のたとえ話です。とても重要です。
私たちは、雲や霧を見ることができます。そしてその実体は、空中に浮かんだ小さな水滴の集合体であることを知っています。でも水滴が生じるためには、その周囲に膨大な量の水蒸気が存在する必要があります。水蒸気が少なければ水滴も少なくなります。水蒸気が無ければ水滴は全くできません。見える水滴の背後に、見えない水蒸気の存在が不可欠なのです。
これは物質レベルでの例え話ですから次元が違いますが、私たちの身体の背後に、見えないけれども「エネルギー体」(気のからだ)の存在が不可欠なのです。
それだけでなく、分子や原子や素粒子など全ての物質は、その背後にそれぞれに対応した「エネルギー」の存在が不可欠なのです。
次節から具体的な仮説をご紹介していきます。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguch@m-net,ne.jp
by jiriki-tachikawa
| 2015-05-21 07:00
| 不思議メールマガジン
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