富士健康クラブ

[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第30号


[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第30号

第4章 いのちの不思議

[4-1] 人間の不思議  

1.人間のルーツは?

第3章でみてきたように、生物は驚異的な能力を持ち、様々な不思議に満ちています。そして我々人間はさらに不思議に満ち溢れています。

人間は、生物学的には「ヒト」、学名は「ホモ・サピエンス」と呼ばれています。知恵のあるヒトの意味です。言語や技術や文化など他の生物にない際立った特性を有しています。

現在地球上に住んでいる現生人類は、たとえ肌や髪の色は異なっても互いに生殖が可能であり、全て「同一種」ということになります。しかしこれは不思議なことです。サルでも犬でも動物には様々な「種」がありますが、「ヒト」だけは何故たった1種しか存在しないのでしょうか? 
ヒトは熱帯地方から酷寒の地、乾燥地帯、水上など世界中あらゆる場所、あらゆる環境で生活しているのに、なぜ複数の「種」に分かれなかったのでしょうか?

ヒトの赤ちゃんは母親のお腹のなかで38億年の生命の歴史を体験すると言われています。子宮の中の胎児は、成長の過程とともに変身していきます。受精卵からスタートして、途中で首のあたりに魚のエラのような組織が現われ、暫くすると消えて今度はお尻の近くに尻尾のようなものが現われ、そして小さくなりその後、手は水かきのようなものから次第に水かきが消えて、5本の指に分かれていきます。胎児の成長に伴って、魚類、両棲類、爬虫類を経て、哺乳類に変化していく途中経過の名残りを示しているように見えます。

人間は哺乳類のサルの仲間から枝分かれし進化してきたと言われています。化石で有名なジャワ原人、北京原人から、比較的新しいネアンデルタール人、クロマニョン人などを含めて、様々な猿人、原人、旧人、新人などの化石が発掘されています。しかしこれらは全て絶滅しており、生き残っているのは現生人類ただ1種のみということになります。

現生人類がどのような祖先から始まり、どのように枝分かれして進化してきたのか諸説がありますが、今のところ誰もが認める定説はありません。人間のルーツと進化の過程はまだ良く分かっていないのです。

人間は万物の霊長とも言われます。様々な生物の中で、もっとも人間に近いのは、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどの類人猿です。中でも遺伝子的にはチンパンジーと一番近く、ヒトとチンパンジーの遺伝子は、98.8%が共通と言われています。脳による知覚や認識のシステムも似通っています。

それなのに、ヒトとチンパンジーとで、あまりにも大きな能力の差があるのはどうしてでしょうか?


<補足>

樹上生活をしていたアフリカの類人猿が、地上に降りて二足歩行を始めたことが人類への進化のきっかけになったと言われています。
二足歩行を始めた理由については諸説あります。地域の乾燥化に伴って森林が減少しサバンナが拡がったため、やむを得ず樹から下りてサバンナに進出したという説があります。
しかし、アフリカでサバンナが拡がったのはまだ新しく300万年前足らずであり、最初の人類が誕生してから大分経ってからのことです。実は、約1200万年前以前から、エチオピア、ケニア、タンザニア、モザンピークを南北に結ぶ線上で大きな地殻変動が起き、アフリカ大地溝帯が形成されました。大地溝帯の谷の両側には高い山脈が隆起して、山脈の西側では西風によって降雨が多くなり、東側は少雨となって多様な生態環境が生まれました。そして東側から二足歩行する人類の祖先が生まれたという説があります。


2.人間の特性

人間は二足歩行をきっかけとして脳と知能を発達させてきたと考えられています。
人類の特徴として良く挙げられるのが下記です。
〇 直立二足歩行
〇 道具をつかう
〇 言語をつかう
〇 火をつかう

ヒトは直立二足歩行によって劇的な進化を遂げてきました。
立って歩くことで、大きな頭部を支える事が可能になり、その結果大脳の発達をもたらし、高い知能を得ることができました。加えて上肢が自由になった事により、道具の使用・製作を行うようになりました。
また身ぶり言語と発音言語の発達が起き、類人猿にない高度なコミュニケーションが可能になりました。そしてそのことが更に知能を高め、思考能力、学習能力を高めていきました。
ヒトは「火」を調理に使って食料範囲を拡げ、暖を取り、火によって獣から身を守り、それにより個体数を増やし生息地域を拡げてきました。

ヒトはゴリラや虎や熊など他の大型動物に比べて弱者です。肉体的に弱者だったからこそ、知恵を出すことで繁栄してきたと考えることもできます。

ヒトと遺伝子的に近いチンパンジーとの能力の差は、脳の相違にあると言われています。特に目立つ大きな差は、大脳の前頭連合野と呼ばれる領域です。チンパンジーの前頭連合野は体重比でもヒトの3分の1しかないようです。
前頭連合野は、額のすぐ内側にあり、思考や判断に大きく関わっています。ヒトは前頭連合野を発達させることによって圧倒的に大きな能力を獲得してきたと言って良さそうです。


3.意識、心、いのち、気

人間には意識、自我意識があります。そして人間自身をも思考の対象にすることができます。その結果、人文地理学、考古学、心理学、倫理学、哲学、科学などの多くの学問を構築してきました。
人間はさらに高度な思考能力を持っています。新たな解決法を見出す発想力、抽象思考、善悪判断、理性、真善美を追及する意識などです。

しかし人間なら誰でもこれらの高度な意識、能力を持てるわけではありません。ジャック・ルソーは「植物は耕作によりつくられ、人間は教育によってつくられる」と言いました。教育としつけによってヒトが人間になると言うこともできます。人間は、生まれつきの基本能力、下地は同じであっても、それを発達、発展させていくのは、教育、しつけの力によることが大きいということになります。

さらに人間は「心」を持っています。「心」とは何か、人によってその意味する内容、範囲は異なります。「心」の定義もありません。現在の科学レベルでは、何故「心」が生ずるのかほとんど解明されていません。脳の働きと関係があることは確かですが、脳の局所機能がどのように統合されて、心が形成されているのか、実際のところほとんど解っていません。

さらに、人間には「いのち」があります。いのちとは何でしょうか? 肉体といのちとはどのように関連するのでしょうか? 私たちの死後、意識、心はどうなるのでしょうか? 

これら「意識、心、いのち」は見ることができませんが、ほとんどの人間はそれらの存在を認識することができます。

もうひとつ見えないけれども大事なものがあります。
「気」です。生命体は全て「エネルギー体(気のからだ)」を持っています。「気」を感じたことのない皆様にはご理解頂き難いのですが、ちょっとしたトレーニングを積めば誰でも「気」の働きを実感することができます。

人間は、脳をはじめとする肉体レベル、物資レベルでも不思議が一杯ですが、見えない「意識、心、いのち、気」などは更に謎に満ちています。
これらに関しては後述いたします。
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by jiriki-tachikawa | 2015-02-22 09:04 | 不思議メールマガジン

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