[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第100号
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第100号
<未解明の謎を読み解く!>
A. 科学の対象領域外の謎
ここまで数カ月にわたって「いのちの仕組み」、「死後の世界」、「天上界のあらまし」などについての「推論」をご説明してきました。なかなか理解し難い領域のお話であり、半信半疑の方々が多いかと思います。当然と思います。科学の及ばない領域であり、現代物質文明の外側のお話だからです。
実は、もう一つ理解し難い領域があります。それは「気のエネルギー」の世界です。多くの方々が気付いていない領域です。
「いのち」や「死後の世界」などに関しては、紀元前の遥か前から多くの研究者や哲学者が世界中で様々な思索を続けてきました。
しかし「気のエネルギー」に関する認識は、インド、中国、日本など東洋の一部に限定されており、世界的には殆ど認知されていないように思われます。欧米諸国には「気」という言葉はもちろん、「気」の概念さえありません。何故なら、「気」は見えないし、観測できないし、計測もできないからです。
ただし、修練によって「気」」を感じ、「気の働き」を活用できるようになります。
1.「気のエネルギー」とは?
現代科学は「気のエネルギー」など存在しないと考えています。観測、計測できないからです。将来、科学・技術がさらに発展して、原子を自在に組み合わせ任意の高分子、タンパク質、脂質などを合成できるようになったと仮定してみます。私たちのからだのタンパク質、脂質などと全く同じ構造の物質が合成できたとしても、それは単なる物質であり、それ自身が動き出して生命活動を始めるとは思えませんね。物質は単なる物質であり生命体ではないからです。
それでは物質と生命体では何が違うのでしょうか。
現代科学はそのことには何も答えていません。
その相違は「エネルギーの有無」であると私は考えています。エネルギーが作用するからこそ生命体として生命活動が始まると考えます。そのエネルギーを私は「生命エネルギー」と呼んでいます。「生命エネルギー」は一般的には「気のエネルギー」とか単に「気」と呼ばれることが多いかと思います。
2.「気」とは?
日本語の「気」という言葉には様々な意味が包含されています。「気」のつく日本語の言葉は数え切れないほどたくさんあります。そして「気」の表わす意味・概念も広範囲に及びます。その中で「気」の意味する最も「純粋、深奥」なものは、万物の大元である「何か」を指していると考えられます。
私は、万象・万物の大元・根源は「根源のエネルギー」であると考え、それを「気」と呼んでいます。「気」には様々な働きや変化があり、それらが言わば多層構造となって、この複雑な宇宙と生命体を成り立たせていると考えます。
水の場合で例えてみます。水は温度や圧力が変化すると、液体だけでなく、個体(氷)や気体(水蒸気)にも変化します。1つの水分子も状況により様々な相変化を行い、全く異なる姿と性質を表わします。
また水の分子は多くの場合、ひとつひとつが単独で存在しているのではありません。多数の水分子が集合して「クラスタ」と呼ばれる様々な大きさの集合体になっています。それらが集合して川や海の水になっています。
「気」の場合は高次元のため観察することはできませんが、水の場合と同様に様々な形態、相、構造などに相当する「変化」があり得ると考えます。その結果として「気」は物質形成、宇宙形成、生命体創出、意識形成など様々な働きを生み出すと考えています。
「気」は「根源のエネルギー」なのです。
通常はスポーツでも武術でも、「力とスピードと技」が重要な要素になります。しかし合気道や太極拳など「気の武術」では、力を抜くほど「気の威力」が発揮されます。そのために力を抜く技法がたくさん開発され、その修練に多くの時間を費やします。そして様々な「気」の威力発揮法を開発していきます。例えば、全く力を使っていないのに、相手が弾き飛ばされたり、固い板や石が手で割られたりします。
「気」の威力の例については、以前にもご紹介したことがありますので、ここでは一番単純な <折れない腕> だけをご説明します。
以下のように、自分と相手と二人だけで「気の作用」をテストしてみます。
(1) 立位で自分の左腕を胸の前に自然に伸ばします。ただし、真っ直ぐに伸ばすのでなく、肘を15度程度軽く曲げ、手首も10度程度軽く自然に曲げ、手のひらは右肩方向に向けます。上腕、肘、前腕、手首が全体として滑らかな円弧の一部になるようにします。
(2)この状態で、自分の前腕と上腕を、相手の両手でしっかり握らせて、自分の肘を力づくで折り曲げさせるように指示します。すなわち、自分の手首が胸に近づくまでしっかり肘を鋭角に折り込むように力を入れさせます。
(3)1回目は、自分の腕に力を込めて抵抗し、肘を折られないように力で頑張ります。しかし相手が満身の力を込めて肘を折ろうとすると、自分の方が負けてしまい左肘が折り曲げられてしまいます。相手は両手で満身の力を入れるのに、自分は左腕1本だけだからです。
(4)2回目は、腕に力を込めるのでなく、逆に力を抜きます。肩を緩め、上腕を緩め、肘を緩め、前腕、手首を緩めます。全身から力を抜きます。さらに次のイメージを重ねます。「気」が腕の中をとうとうと流れて指先から流れ出ていくイメージを続けます。ちょうど、消防ホースの中を勢いよく水が流れて、ノズルの先端から水が一直線に噴き出すイメージと同じです。水を「気」に変えるだけです。「気」が腕の中を流れて指先から勢いよく流れ出ていくイメージを続けます。(この時、力を入れないように注意。)
この状態で相手に、満身の力で自分の肘を折り曲げさせるように指示します。でも今度は肘が折れない筈です。力を抜いているのに!!
(5)腕に力を込めると弱くなり、逆に力を抜くと強くなって腕が折られません。腕だけではありません。全身について言えます。力を抜けば抜くほど「気」の流れが良くなり、「気」の働きを引き出すことができます。
この<折れない腕>は、太極拳や合気道の基本に位置付けられ、太極拳では「ポンケイ」と呼ばれています。
4.実際にやってみないと判らない!
「気功、呼吸法、合気道、太極拳、ヨガ、指圧」などは「気の働き」を活用する方法論です。通常「気のエネルギー」は見えませんが、これらを継続している方々は「気の働き」を「体感・実感」することができるようになります。
例え話になりますが、少し練習すれば誰でも「自転車」に乗ることができるのと同様です。仮に自転車を見たことも聞いたこともない人は、安定な3輪車、4輪車ならともかく、不安定な2輪車を自在に乗り回せるとは思えないでしょう。
でも実際に練習してみれば直ぐに自転車に乗れるようになります。そして歩く場合の数倍の速度で、しかも疲労も少なく自在に乗り回すことができます。実際にやってみると想像以上に便利で役立ちます。今までよりも世界が拡がって感じられます。
気のトレーニングも同様です。実際に継続してみると想像以上に「気の働き」が深く広いことに感動します。そして身体と心の健康に決定的に重要であることが実感できます。しかし実際にやって見ない人には理解できないと思います。
「気」の威力は、その現場を目の前で見てもなかなか信じられないと思います。そんなことはあり得ない! やらせに決まっている! と考える方も多いと思います。自分自身が実際に試してみないと理解できません。実際にやってみて「なるほど!」と実感できます!
そこで「気のエネルギーとは何か?」という疑問が沸き上がります。しかし科学ではまったく説明できません。観測、計測できないからです。頭で考えても理解できません。
5.気の働き
「気」によってどんなことが体験できるのか、どんな「気の働き」を実感することが出来るのかについて概要のみを簡単に述べていきます。
(1)気感
「気」は目には見えませんが、気功を続けていると、次第に「気」を感じられるようになってきます。「気感」といいます。「気感」には個人差があります。後ほどもう少し説明いたします。
(2)健康増進・病気予防
気功を続けていると「気のからだ」の歪みが少なくなり次第に整っていきます。「気のからだ」は見えませんが「肉体のからだ」を覆うように存在すると考えます。気のからだが整ってくると、肉体のからだも次第に整っていきます。肉体のからだの不調が消え元気になっていきます。気のからだは「エネルギー体」だからです。生命力があふれ、自然治癒力が増進し、免疫力が高まります。病気にかかり難くなります。気功は、病気予防効果、健康増進効果がとても大きいのです。
(3)老化抑制
気功によって老化を抑制することもできます。すなわち、年齢を重ねて身心が衰えてきても、気功は衰えた体力、生命力を補ってくれます。肉体のからだは、しなやかさを保ち、心も若返ります。そうです! 高齢になるほど気功の恩恵を享受できるようになります。
私の健康教室に20年間連続して参加されている男性がいます。今年87歳ですが都心から電車を片道4回乗り換えて往復3時間以上かけて通ってきています。体力的には60歳代であり今まで病気らしい病気をしたことがありません。
ちなみに私は80歳ですが、体力年齢は50代、血管年齢は40代、骨密度年齢は30代です。気功のおかげと思っています。
(4)簡単な治療
気功を続けていると「気のからだ」が次第に整い、簡単な病気なら治すことができるようになります。そして自分自身の病気だけでなく、家族の簡単な病気を改善できるようになっていきます。てのひらをご家族にかざして暫く心を落ち着けていると、相手の「気のからだ」が次第に整ってくるのです。「手当て気功」と呼ばれます。
(5)遠隔治療
上記の手当て気功は、数10cm程度の距離で手当てしますが、その距離をぐんと離すことができます。誰でもできるわけではありませんが、50km、500km離れた病気の人を治すことのできる人もいます。原理は全く同じです。相手の気のからだを、離れた場所から積極的に調整するのです。遠隔治療といいます。
(6)武術
気の働きを活用すると武術の威力が格段に向上します。合気道や太極拳や古武術の一部は気の働きを利用しています。
多くの武術は、力とスピードと技を重視します。気の武術は逆転の発想であり、徹底的に力を抜いて気の効果を引出します。説明はここでは省略しますが、離れて立つ相手を気で飛ばすことが出来る人もいます。実際に見て経験したことのない人には到底信じられないでしょう。「唯物主義」に立脚している現代科学の立場では、当然認めることはできないでしょう。
なお、歴史上の武術の達人や剣聖の中には「無意識的」に気の働きを使っている人も多くいたと思われます。
(7)更に!!!
気のトレーニングを続けていると上記のような健康・長寿・武術だけでなく、様々な変化を体験することが多くなっていきます。
◎心が穏やかに、そして前向き、積極的になっていきます。
◎周囲との人間関係も次第に和やかになっていきます。
◎しばしば「直感」が働くようになっていきます。
◎そして「想い」が実現し易くなっていきます。
◎潜在能力が開花する方々もおられます。
◎悟りを開く方もおられます。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第99号
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第99号
<未解明の謎を読み解く!>
A. 科学の対象領域外の謎
A-12.死後の世界(2) -天上界の様子-
A-12-(c).天上界の「意識体」が天上界の様子を地上界の人間に伝えるケース
1.シルバー・バーチ
天上界の「意識体」が自ら天上界の真理を伝えてくれるケースが多数あります。
近世では欧米で19世紀から20世紀にかけて多数の実例があり、その概要が著作としてたくさん残されています。代表的なものだけでも:
「霊の書」アラン・カーデック(1850年代)
「霊訓」ステイトン・モーゼス(1870年代)
「永遠の大道」マイヤース(1920年代)
「ホワイト・イーグル」グレース・クック(1930~1979年)
「シルバー・バーチの霊訓」モーリス・バーバネル(1924~1981年)
これらは「霊界通信」と呼ばれることがあります。天上界の「意識体」は多くの場合単独ではなく複数の高位の「意識体」が協力して「霊団」を組織して人類の教化を目指していると言われています。
また天上界の真理を直接受け取るのは一般人ではなく、特別な能力を持った「伝達者」(霊媒)が選ばれます。何故なら、天上界と地上界では振動波長が合わないため仲介役(通訳)が必要だからです。
キリスト教系の多くの欧米人は、人が亡くなったらその時点で全てが終わり、死後の世界は無いと長年教えられてきました。ところが19世紀後半以降、死後の世界があるという知見が広まるにつれて「霊界通信」の実験が頻繁に行われてきました。
ここではそれらの中から通信内容の高尚さ・深淵さが高く評価されている「シルバー・バーチ」の通信について要点のほんの一部のみご紹介します。
・神とは、あらゆる生命の背後にある創造力であり、宇宙を貫く法であり、完全な愛と叡智である。
・多数のキリスト教会は暗黒時代の遺物であり、どんな経典、教義、権威にも従う必要はない。彼らは人間であるイエスを神に祭り上げ、砂上の楼閣を築いてしまった。人間はただ宇宙の法すなわち神法のみに従うべきである。
・イエスは神の命を帯びて地上界に来た使者であり、イエスを礼拝するのは誤りである。礼拝は神に対してのみなされるべきである。(ただしイエスは天上界において今でも進歩、向上を続けている。)
・人間は神の一部であり、したがって無限の神性が発揮できる。神性が発揮されるにつれ深遠な法が理解できるようになる。
・皆さんからシルバー・バーチと呼ばれている私は、霊界の指導霊の一つに過ぎない。私より高位の指導霊が何層・何段階にもわたって待機している。
・地球以外にも人類が住んでおり、地球の人類以上に進歩した人類の住む天体が多数ある。
・人間は睡眠中に霊界に出入りすることがある。夢もその一部であるが覚醒した時は脳の制約によりそのほとんどを思い出すことができない。
・神とは生命であり、生命はまた神である。生命の種子は初源から蒔かれていた。人間とは神の種子を宿した分身であり、魂の進歩に応じて開かれる神の通路である。
・地上界における家族は肉体的なつながりだが、魂(意識体)は別々である。これに対して天上界には魂レベルでの家族が多数あり、それぞれを「類魂」と言う。類魂はお互いに切磋琢磨して学び合い、全体として完成に近づいていくための魂の集まりである。それゆえに、それぞれの魂にとってお互いが学び合えるように最適な者同士が集まって家族が構成されている。
ここまでご紹介した殆どの事例は、キリスト教すなわち一神教を基盤にした欧米系の事例でした。そこでは始めから全能な「神ありき」の世界観が中心になっていました。
次に、キリスト教や仏教など既存の宗教から距離を置いている日本人科学者の実体験事例を紹介いたします。
2.飯田史彦氏
飯田史彦氏(1962年~)の表の顔は、経営学博士・経営心理学者であり2005年福島大学教授就任。一方、多数の「生きがい論」関係の執筆・講演などでとても有名です。以前「生きがいの創造」という著作をご紹介しました。
飯田氏は2005年末に超過密スケジュールのため脳血管障害で倒れ、三途の川を渡りかけたようですが奇跡的に生還しました。その時にとても貴重な臨死体験を経験し、その模様を「ツインソウル」などの著作に記述しました。通常の臨死体験の内容とは異なり、とても深い内容を包含していますので要旨のみをご紹介します。
要旨だけでは、リアリティーを感じられないので夢や妄想のように感じるかと思いますが、著書を直接ご覧頂ければ実感や真実味が湧いてくるかと思います。
(1)ふと気づくと私は病室に横たわる自分の身体を上から見下ろしていました。
自分の家族の様子を見ようと思った時、一瞬にして自宅のリビングにいる家族の様子が分ってしまいました。移動するという感覚ではなく、空間や時間の概念も感じなかった。意識を向けたところに自動的に「つながる」という感覚が一番近く、あらゆる存在につながっていると感じました。
(2)人間的な欲望、怒り、憎しみなどの俗っぽい感情はまったく湧かず、とても謙虚な気持ちでそれぞれのつながりと、そのバックグラウンドを理解し感謝することができました。そして正義、使命感、愛などの感情に満たされました。
(3)すると自分が光を発しながら別の次元につながり、高いエネルギーで満たされていく感覚がありました。ふと気づくと、この上なく眩しく輝く「究極の光」の存在が現われました。そしてその「究極の光」の存在と心の対話を行いました。
(4)「究極の光」は、私に対して「地上界で十分に学んできたか」、「十分に愛してきたか」、「十分に使命を果たしてきたか」の3つを問いました。「天上界」では、それ以外の人間社会での成功、地位、名誉などは、一切問わないようです。
様々な対話によって、「光の存在」は宇宙そのものであり、私すなわち意識体も宇宙の一部であり、神仏の一部であり、全てがつながっていると実感できました。
(5)「究極の光」の存在の次に、多くの「光の同志」たちが現われ、さらに沢山の学びを得ました。「光の同志」たちは、飯田氏が天上界に居た時の仲間であり、同じ使命を共有する高位の光たちのようです。彼らによると、死によって意識体が肉体を離れると、意識体は「生と死の境界」へ辿り着きます。
そこでこれまでの人生を自己評価しながら、このまま死を選んで「天上界」に行くのか、あるいは再び肉体に戻って「地上界」での学びを続けるべきか、自分の意志で選択します。通常の臨死体験の場合は後者を選んで地上界に戻ったことになります。
(6)死を選んで「天上界」に行った意識体は、より厳しく、より本質的な2回目の自己評価を行い、次の学びの材料にします。「天上界」の意識体たちは自動的に宇宙の「真理」が理解できてしまうようです。
(7)人生をどのように生きるべきかは「山登り」に例えられます。登るべき山は個々の人生によって異なり、高い山、低い山、様々な山があります。登り方も様々です。大回りしながら山頂を目指しても、あるいは一直線に直登しても良いようです。全て生まれる前に自己判断で次の人生のシナリオを選択するようです。
(8)人生の目的とは、「自分の成長のために、自分なりの学びを積むこと」です。他人のためではなく、自分のために学ぶことが目的であり、世のため人のために生きようとしなくても良いようです。望ましい生き方とは「自分自身を愛しながら生きること」であり、それは他の人を愛することにつながります。
(9)通常は「あらゆる死には理由があり、予定外の無駄な死はない」ようです。しかし、予定した学びを自動的にかく乱するシステムが作動することがあり、想定外のことが起きる場合があります。ただしそれも、より深い学びのための一環のようです。
(10)地上界から見るといわゆる輪廻転生はあります。しかし天上界から見ると「意識体」は常に存在します。天上界に居るのか、地上界にも居るのかの相違だけです。
(11)かつて地上界に生きた人間の強い感情や思念が、時間を超えてその空間に残存することがあり、敏感な人はそれを感じることがあります。一般的に幽霊と呼ばれる場合が多いようですが、これは自我を持つ意識体ではなく、感情や思念の残痕であり単なる情報に過ぎません。したがって人間に危害を加えることはありません。いわゆる悪霊は存在しません。
(12)人間にとって大切なことは、誇り高く生きること。大いに笑い、周囲を大いに笑わせること。笑うと光の次元につながりエネルギーと情報を得易くなるようです。
この飯田史彦氏の事例は臨死体験中のできごとですが、実質的には天上界の「意識体」(光の存在たち)が主体的に天上界の様子を地上界の飯田史彦氏に伝えています。
同様の体験例は他にも多数あると思いますが、飯田氏は科学者であり、科学的な分析・思考を踏まえて自らの体験を過不足なくしっかり著作に残している点を私は評価します。
そして飯田氏はキリスト教や仏教などの特定の宗教から距離を置いている点もとても大事であると考えています。
これまで、生命のしくみや死後の世界すなわち天上界の様子などについて縷々述べてきました。科学的な手法ではまったく解明できない「見えない世界」の様子なので100%の確実性はありません。
しかし、幼児が胎児のころに体験した沢山の証言、退行催眠中の様々な事例、多くの先人たちの多数の体験や試み、その膨大な著作などには多くの共通点があります。これらは、全く異なる視点、角度からの言及であり、言わば「状況証拠群」と考えることができます。その最大公約数的な要点を抜き出したのがこれまでのご説明です。
「ひょっとしたらそうかも!」と思って頂けたら嬉しいです。
個々の証言や著作は無数にありますが、それらを俯瞰して共通点を抜出し要点を纏めたのは私の主観に基づいていますから、これらは私の「推論」ということになるかと思います。
人間は死後に「無」になるのではなく「天上界」に移行する、そして「天上界」と「地上界」を循環する存在であると考えると、生き方が変わってくるのではないでしょうか。
「意識や意識体や生命」に関してはここで一区切りをつけ次に進みます。
次回以降は「エネルギー」についてご説明していく予定です。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第98号
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第98号
<未解明の謎を読み解く!>
A. 科学の対象領域外の謎
生命は、大筋として「地上界」と「天上界」を循環して、次第に成長していく存在であることが解かってきました。私たち人間は「地上界」に関してはそれなりに理解できますが「天上界」については良く判りませんね。「天上界」がどのようなものか、もう少し具体的に知ることはできないのでしょうか。
実は、「死後の世界」すなわち「天上界」の様子を知る方策は多数あります。
大別すると下記の3つに方法に分けることができそうです。
(a)生きている人間が、天上界の「意識体」に質問して知るケース
(b)生きている人間の「意識体」が「体外離脱」して天上界を見聞きするケース
(c)天上界の「意識体」が天上界の様子を地上界の人間に伝えるケース
「天上界」の様子を知るのは容易ではありません。例え話ですが100年前に、日本から探検することが困難な「地球の裏側の秘境」の様子を知ろうとする場合の方法を考えてみます。
上記の(a)は、日本から「現地に住む人」に手紙、電報、電話などを使って秘境の様子を質問することに例えられます。「現地」が天上界に相当します。「現地に住む人」をどうやって探すのか、たとえ探せても十分な情報を得るのは難しそうです。
(b)は、船や汽車を乗り継いで大金と時間を使って現地を旅行し、自分の目で確かめる方法に相当します。時間やお金の制約があるので必要十分な情報を得るのは難しそうですね。当然誰でも出来るわけではなく極めて限定されて方だけが可能になるでしょう。
(c)は、「現地に住む人」が何がしかの手段を使って、日本に情報を届ける方法に相当します。この場合はどのような手段を使うのかが問題になりますが、もし実現すれば現地のことを一番よく知っている人が直接詳細な情報を届けてくれることになりそうです。
A-12-(a) 生きている人間が、天上界の「意識体」に質問するケース
前述の飯田史彦氏の「生きがいの創造」の中で、元マイアミ大学医学部教授「ブライアン・L・ワイス博士」が、キャサリンという被験者に対して退行催眠を行い、キャサリンの「水に対する恐怖心」の原因を探りました。
ワイス博士はその際にたまたま、キャサリンを通じて、彼女の「光の存在」すなわち「指導役の意識体」に質問することができました。そして「天上界」について、様々な知見を得ることができました。
その概要は:
・人の死後は何もなくなるのではなく、「意識体」は残って天上界に昇る
・天上界では「指導役の意識体」と会話して様々な指導を受け気づきを得る
・地上界での人生の一部始終を映画のように見せられ大いに反省させられる
・その反省のもとに次の人生計画を自ら立案してその条件設定も行う
・それに相応しい受精卵、胎児を選んで地上界に降臨する
・地上界は「意識体」たちの学びの場であり、学校の役割りを担っている
・人間は、助け合い、学び、成長していくために地上界の人生を生きる
上記は、あくまでも退行催眠中のQ&Aであり、時間や内容も限られるためあくまでも概要です。また退行催眠中であっても「光の存在」に質問できるケースは決して多くないと思われます。
A-12-(b) 「意識体」が「体外離脱」して天上界を見聞きするケース
歴史上多くの人々が体外離脱して天上界を見聞きしています。
その中でも長年にわたり膨大な体験を重ね、驚くほど多数の著作を遺したのが「スウェーデンボルグ」です。その著作は後世の多くの文化人(ゲーテ、バルザック、ブレイク、ドストエフスキー、ヴィクトル・ユーゴー、ヘレン・ケラー、鈴木大拙、内村鑑三など)に多大な影響を及ぼしました。
「エマヌエル・スウェーデンボルグ」(1688~1772)は、スウェーデン生まれの自然科学・機械工学の専門家であり,数々の革新的なアイディアを生み出した大天才です。ヨーロッパ有数の学者として知られ、彼が精通した学問は、数学・物理学・天文学・宇宙科学・鉱物学・化学・冶金学・解剖学・生理学・地質学・自然史学・結晶学など極めて多岐にわたります。
さらに惑星の起源や、銀河・銀河団の構造などを研究し、また蒸気機関・潜水艦・飛行機などの具体的な設計まで残しています。スウェーデン国王カール十二世によって鉱山局監督官に任命され,祖国スウェーデンの工業発展に貢献した政治家でもあります。
彼は科学・工学の研究を続けていく中で,脳と身体の関係も研究し,右脳・左脳の理論を提起するなど現代の脳科学の先駆者となりました。そして次第に、真理は「物質」の中にではなく,「生命」の中にあると考えるようになり,また霊界に関する神秘体験を多数経験するようになっていきました。もともと子供の頃からいわゆる霊感体質を持っていたようです。
今で言う「体外離脱」や「臨死体験」に近い体験を重ねて、57歳以降「27年間の長き」にわたって霊界の探訪を熱心に繰り返し、その結果を丹念に記録しました。そして「霊界日記」、「天界の秘儀」、「天界と地獄」、「神の愛と智恵」、「真のキリスト教」・・など膨大な著作を残しましたが日本語に翻訳されていない書籍も多いようです。
「スウェーデンボルグ」は科学者ですから、決して単なる妄想・幻想による著作ではありません。科学的な分析・思考の結果を重視しており、その著作には相応の信頼をおくことができます。ただし、元々キリスト教徒ですから一神教的なバックグラウンドから離れてはいません。
スウェーデンボルグの見聞した霊界(天上界)の様子は,膨大な記述であふれており要約すら困難ですが、ほんの一端だけでも記してみます。
・彼は長年にわたって約10万人の死者の霊と会話したようですが,死後2日しかたっていない人の霊(意識体)との会話記録に次のようなものがあります。「私たちは死んでいるのではありません。もう一つの世界(天上界)に移住しただけなのです。私たちは死後何かを失ったとは思いません。以前と同じように,身体とその感覚があり,理性も意志も前と同じです。考え方も情愛も,また感覚も欲望も,地上にいた時と同じです。」
・ここで言う体はもちろん肉体の体ではなく霊の体です。この霊体は,神に近ければ近いほど美しく,神から離れるほど醜く見えるといいます。いわば,心の本性がストレートに反映される世界のようです。
・スウェーデンボルグは、人間はその死後、肉体を脱ぎ捨て、代わりに見えない霊体をまとって、「霊」として永遠に生き続ける存在であると考えました。すなわち地上界から「霊界」に移行する際に、自ら所有していた記憶や関係性など全てを霊界に携えていくので、生きていた時と大きな差を感じないと言います。そして死んだことさえ認識していない場合も多いようです。
・「霊界」には,空間・場所という概念がありませんが、霊のレベルが類似した者は近くに,隔たりのある者は遠くにいるように感じるようです。似た者が集まるということは,必然的にそれぞれの霊的な世界ができるということを意味します。
・スウェーデンボルグは、受胎時に生じた意識体は、生きている間はもちろん、死後においても永遠に存続すると考えました。そしてキリスト教の伝統的な考えと同様に、通常は地上界に再び生まれ変わることはないが、時としてそのようなこともあると言い、いわゆる「輪廻転生」を完全に否定してはいないようです。
・“神への愛”と“隣人への愛”に生きる者は天国を造り,“自己愛”と“世間愛”に生きる者は地獄を造っていきますが、天国と地獄はそのような場所があるのではなく、意識の状態を指しています。天国と地獄の違いは,愛の質の違いに過ぎません。地獄とは,誰かに投げ落とされて行く凄惨な場所ではなく,自らの行動による一つの状態であり、そこで苦しみを味わうことになります。
・ウェーデンボルグは言います。宇宙は、人間とその意識体が成長するための舞台装置であり、地上界は決して地球だけではない。太陽系の惑星や衛星も地上界であり、また太陽系外の惑星や衛星なども無数にあり、やはり地上界の一部である。それらを起源とする意識体との会話も可能である。スウェーデンボルグは実際に、太陽系内・太陽系外の様々な意識体と会話し情報交換を行いその記録を「星界報告」として著作に残しています。
・人間には意志と理性が与えられていますが,意志によって善を求め,理性によって真理を求め,“善と真理”を究めれば究めるほど,人間は神に向かって上昇するのだといいます。
・スウェーデンボルグは、2000年の長きに渡ってキリスト教に付着した不純な要素や誤りを指摘し、その真の姿を内部から復元しようと努力しました。当然当時のキリスト教会からは異端視されましたが、賛同する文化人も多くいました。
次号は、(c)天上界の「意識体」が主体的に天上界の様子を地上界の人間に伝えるケース をご紹介します。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第97号
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第97号
<新型コロナ・デルタ株 臨時号>
1.新型コロナウイルス・デルタ株
新型コロナのデルタ株が蔓延するのに同期して新規感染者が加速度的に急増しています。
昨日8/6の段階で、東京都の新規感染者は5000人以上、全国では15,000人以上が新規感染しているようです。わずか1カ月前の10倍です!! さらに感染拡大が続き、東京都では間もなく1万人を超える予測も出されています。昨年のイタリア、イギリスなどヨーロッパの感染爆発と同様な危機が近づいていると考えられます。
今回の急速感染拡大に関して、政府は有効な対応策を打ち出せていません。ロックダウン(都市封鎖)しか方法がないという人もいますが、政府はこの1年半何の準備もしてきませんでした。8/2医療崩壊が迫る中、重症患者以外の中等症・軽症患者は入院させずに、自宅療養を基本とする「コロナ敗北宣言」に等しい政策変更を発表しました。しかしその後もコロコロ発言が変わって右往左往しています。政府はコロナ禍に対して全くの無能・無責任ぶりを露呈しています。パンデミック対策は最悪の場合も想定して準備をするのが鉄則なのに!!
2.対応策
昨年2月のダイアモンド・プリンセス号事件以来、接触感染が強調され、念入りな手洗い、消毒、マスク、3密回避、ソーシャルディスタンス、換気、セパレータ設置などが推奨されてきました。
しかし既に昨年10月の段階で米国疾病対策センター(CDC)は、コロナの主要感染ルートは、接触感染ではなく飛沫感染であり、空気感染の可能性もあると指摘しています。
そして日本では今年1月から「マスク外食」が勧められた結果、マスクをすれば会話をしても良いという誤った認識が拡がってしまいました。
しかしウイルス感染者がマスクをしていても、「発声」すると、吐出量のおよそ1/3弱のウイルスがマスクの隙間から漏れ出てしまい、マイクロ飛沫として空気中を浮遊します。そして対面している相手がマスクをしていても、およそ1/3の浮遊マイクロ飛沫がマスクの隙間から吸引されてしまいます。(不織布マスクの場合であり、布製・ウレタン製の場合は防護効果は殆どない。)
感染力の強いデルタ株に関しては、マスクをしているだけでは決して安心できません。そして3密どころか1密でも危ない状況です。従来の考えでは甘過ぎるのですが、残念ながらこのことが一般に浸透・認識されていません。その結果が感染者急増の一因になっていると考えられます。
インド発祥と言われているデルタ株は、マスクをしていない感染者の周囲2m以内を歩いて通過した人が、デルタ株に感染したという4月頃の報告があります。すなわちデルタ株の場合、接触感染ではなく飛沫感染が主経路であり、感染力がとても強力であることは明白です。
3,私の提案
ではどうしたら良いのでしょうか。
飛沫感染は、人の口・鼻から出たウイルスを含む飛沫が空気中に漂うことに起因します。したがって、人々が「発声」しなければマイクロ飛沫は空気中に浮遊しません。コロナウイルスも空気中に浮遊しません。したがって感染リスクは決定的に減少する筈です。
仮に、日本人全員が「発声」しなければ、感染者が居たとしても日本中何処にもコロナウイルスは浮遊しなくなります。(一方、物に付着したウイルスは数日で不活性化します。)
したがって理論的には、外出しようが、飲食しようが、旅行しようが、ウイルスを吸入するリスクはゼロに近づきます。コロナを撲滅して経済・社会活動を再開することも出来る筈です。
もちろん「発声」を禁止することは出来ません。しかし、今は非常事態なので「発声」を抑制して欲しいと「要請」することは出来る筈です。そして、全ての「発声」を抑制する必要もなく、安全な家庭内、安全な職場内、安全な集まりの中では、発声を制限する必要は殆どありません。不特定多数の集まるいわゆる「公共の場」で「発声」の抑制を要請することになります。外国人ならともかく、日本人なら出来る筈です。
問題はどのように発声・会話を抑制するかということになります。
口から出るマイクロ飛沫を従来の平時に比べて1桁減少させることを目標にするとします。その場合、会話を必要最小限に絞って、会話頻度・時間を今までの1/3以下に減らし、声量も1/3以下に落とせば、ウイルス飛散量を1/9以下に減らせる筈です。
ウイルス浮遊量を1桁減らせれば、デルタ株に関しても感染抑制効果が大いに期待できます。ロックダウンよりはるかに現実的ではないでしょうか。
ウイルス飛散を野放しにしたままで、消毒や、セパレータや、換気や、マスクを勧めるのは2次的な次善策に過ぎません。「発声」の抑制によってウイルス飛散量を1桁減らすことは、本質的なコロナ対策です。経済・社会活動とも両立できます。
そして変異ウイルスはデルタ株だけではありません。さらに強力な変異ウイルスが襲ってくる可能性も十分ありますが、「発声抑制策」はどのようなウイルスにも有効と思われます。
4.事態の深刻さ
本件に関しては、今年1月から私の周囲に対して情報発信してきており、また今年3月13日付のメールマガジン 第91号 <新型コロナウイルス 臨時号> でも同様趣旨を発信しています。
私は3月以降デルタ株の拡がりを危険視して、民放TV4局の各情報番組の「ご意見欄」に対して4月と5月に2回ずつ、合計8回メールで私案を提案してきていますが残念ながら反応はありませんでした。
デルタ株以前と以後では感染状況が一変しています。実行再生産指数が跳ね上がっています。世間一般はもちろん、政府も医療関係者もマスコミも、デルタ株に対する認識が甘過ぎると私は思っています。
4月、5月の時点でもっと真剣にデルタ株を調査・分析し有効な対策を講じていれば今の感染爆発は防げたと思っています。
実際には8月になってからCDCの内部資料の発表を見て慌てふためいているのが現実です。その結果、デルタ株の思うがままの猛襲を受け入れざるを得ない状況になっています。いつ頃収束に向かうかさえ分らないのが現実です。
結局のところ、自分の身は自分自身で守る以外に手はありません!!
(1)公共の場では、「発声・会話」を極力(1桁)抑制しましょう。(黙々作戦です。)
(2)呼気が荒くなる激しいスポーツは控えましょう。
(3)マスクは顔に密着させ隙間を作らないように工夫しましょう。
(4)知らない人や滅多に合わない人との直接会話は極力避けましょう。
(5)安全が確認できない人々が「おしゃべり」している空間には決して近づかないようにしましょう。
(6)もし公共の場で長い「おしゃべり」をしている人がいたら、できればマスクの有無に関わらず会話の抑制を促しましょう。
(7)ワクチン未接種の方は、やむを得ぬ事情が無い限り、早急に接種すべく行動を起こしましょう。(副反応で死亡する人はほとんどいませんが、この時期に感染したら入院も治療も受けられない可能性があり死亡リスクが高まっています。副反応がイヤとか、様子を見たいというのは自殺行為に等しいと思います。)
(8)接触感染防止のためにも、従来通りの手洗い、消毒、そしてマスク、密回避、ソーシャルディスタンス、換気、セパレータなどを継続する必要があります。
富士健康クラブ
関口 素男
sekiguchi.m@ozzio.jp
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第96号
[大宇宙のしくみが解かってきた!「応用編」] 第96号
<未解明の謎を読み解く!>
A. 科学の対象領域外の謎
A-11.生命のしくみ
これまで、私の21の仮説や、子供たちの「胎内記憶」、「退行催眠」などをご説明してきました。これらを総合すると、「生命のしくみ」が朧気ながら見えてきます。どれも見えない世界のお話ですから科学的な証明はできませんが、多数の状況証拠が集まっており、かなりの確度で推論が成り立つと考えられます。
1.地上界における「生命のしくみ」
人間は地球上で生活しています。しかし「地上界」は、地球上に限定する必要はありません。少し視野を拡げれば、地球に限らず他の天体でも生息できる可能性があります。太陽系の他の惑星、衛星や、遠く離れた太陽系外の惑星、衛星でも高等生物が誕生し、生存し得ます。
それらも「地上界」に含まれます。当然ながら環境によって生物の形態、機能、特質などが大きく変化する筈ですが、「人間」に似た高等生物も生存し得ると考えられます。
人間の誕生は、受精卵の生成からスタートします。たった一つの受精卵が複数に卵割し、胚になり、胎児になり、誕生し、新生児になり、成長していきます。以上は物質レベルのお話ですが、実際には物質だけでなく、非物質が大きく関わるのが生命の特質であると考えます。
もし物質だけであれば、結晶などを除けば基本的に成長しませんし、動きもしません。生物が成長し、動き、繁殖するのは非物質の働きによるものと考えられます。その中核は、「生命エネルギー」であり、その微細・複雑な振動により「生命情報」を保持しています。そして、それらの総合作用の結果として「意識」が発生すると考えます。
既に何回かご説明していますが、生物の構造を下記のように考えます。
生物=「物質+物質情報(気のからだ)+生命エネルギー+生命情報+意識」
上記の中の「生命エネルギー+生命情報+意識」を「意識体」と呼びます。
したがって:
生物=「物質+物質情報(気のからだ)+意識体」
となります。
生物の最小単位を「細胞」と考えると、同様に:
細胞=「物質+物質情報(気のからだ)+意識体」
となります。精子や卵子や受精卵も細胞ですから同様の構成になります。
細胞が集合したものが多細胞生物ですから、多細胞生物も細胞の数だけ上記が集まった「集合体」です。人間も多細胞生物ですから同様に、上記の「集合体」です。
受精卵、胚、胎児の期間に、天上界から別の「意識体」が降臨して、受精卵や胚や胎児の「意識体」の集合体と「融合」すると考えます。そしてこの新たな「意識体」は、人間としての「自我」を持ち、「継続的・発展的」に成長していくと考えます。
人間が死ぬと、この「意識体」が体外から離脱して「昇天」していきます。昇天する「意識体」は、地上界での全ての体験・知見・記憶を保持したまま「天上界」に昇ると考えます。死後の「物質(肉体)+物質情報(気のからだ)」は散逸しますが、「意識体」は存続し続けます。
なお解りやすくするために「昇天」、「降臨」という3次元的な言葉を使っていますが、実際には「移動」するわけではありません。高次元空間の「気の海」の中の状態変化に過ぎません。
「天上界」、「地上界」という言葉も同様であり、上下を意味するわけではなく、状態の相違を示しているだけです。
2.天上界における「生命のしくみ」
死によって「天上界」に昇天してきた「意識体」はどのように過ごすのでしょうか。
先ず、地上界で先に亡くなった自分の馴染みの「意識体」たちと再会して会話を交わす場合が多いようです。例えば、家族、祖父母、親戚、同僚、友人たちの「意識体」たちです。
ただし、自分よりも意識レベルの高い「意識体」の姿・かたちは見ることが出来ず、まぶしい光の存在としてしか見えないことが多いようです。
昇天してきた「意識体」には、それぞれ「指導役の意識体」がついて世話役を務めてくれるようです。「指導役の意識体」は、昇天してきた「意識体」に対して、過ごしてきた地上界での生活を振り返り、何が良く、何が悪かったかを反省するように促します。
そのために人生の一部始終を、長編映画のようなパノラマヴィジョンとしてじっくり見せて、反省すべきを反省させ、気づきを得させます。「指導役の意識体」が採点、裁定するわけではなく、あくまでも昇天してきた「意識体」に自ら自己反省させるように促します。
習近平、金正恩、プーチンなどが昇天した場合、その「意識体」たちは、それぞれパノラマヴィジョンを見せられて、自ら侵した罪の深さに慟哭し嗚咽するでしょうね!
天上界の「意識体」たちは、地上界の様々な別人の人生を「天上界」から観覧し、鑑賞し、分析し、勉強するようです。そして自分が未だ体験していない新たな人生を体験したいと望んだり、あるいは自己を向上させるために必要な新たな条件を研究したりするようです。
そしてそれらの条件に合致しそうな受精卵や胎児が見つかった場合は、「指導役の意識体」の了解を得たうえで降臨してくるようです。もし安直で学びの少ない条件設定の場合は、了解が得られないだけでなく、より厳しい条件にチャレンジするように誘導されそうです。例えば習近平、金正恩、プーチンの場合は、今度は自分が虐待され殺されるような人生を選択することになるかも知れませんね。
地上界は「意識体」たちの学びの場であり、学校の役割りを担っているようです。
天上界の「意識体」は無数ありますので、必ずしも全部が一緒に暮らしているわけではなく、多数の階層、グループに分かれて住んでいるようです。同じ意識レベルの「意識体」たちが近傍に集まり易いようです。(3次元的な表現ですが。)
例えば地上において、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学など、成長レベルによって教育の場が区分されるように、「意識体」たちもほぼ同レベルの意識体たちが集まりやすいようです。意識レベルの高低とは振動の相違ですから、レベルが近いほど共振して集まりやすいからと思われます。
そして様々な体験・勉強を通じて「意識体」のレベルが上がってきたら、上のクラスに進学していくことも地上界の学校と同様と思われます。
3.生命は循環し成長する!!
生命は「地上界」と「天上界」を循環して、次第に成長していく存在と思われます。すなわち「輪廻転生」があることになります。そのように考えると、これまでご説明してきた様々な状況証拠の多くが納得できます。
生命の本態は「意識体」であり、肉体(からだ)は地上界における単なる衣服の位置づけに過ぎないようです。
高いレベルの「意識体」が、低いレベルの「意識体」たちの世話を行い、指導を行い、循環することによって、全体が少しずつ成長していきます。ただし「天上界」における「意識体」の中にも、例えば、思慮が浅い、あるいは素行の悪い、低レベルの意識体も多数あり得ます。それは地上界の人間と同じです。でも全体として成長の方向を志向する「しくみ」になっていると考えられます。
満天の夜空に輝く星々は夜しか見ることができませんが常に存在しています。昼は明る過ぎて人間の眼に見えないだけです。「天上界」も常に存在していますが、「地上界」の人間には見えないだけです。もちろん「天上界」は高次元空間の「気の海」にあり、「地上界」は3次元空間を舞台としています。
「天上界」も「地上界」も常に存在しており、「意識体」が絶えず循環し少しずつ成長しています。3次元空間の制約を受けている人間にとって、高次元空間の様子を見ることができないのが残念ですね。
4.循環は無限か?
すべての「意識体」の循環は、無限に繰り返して継続するのでしょうか? それとも、循環の継続の後に、循環から離れる「意識体」もあるのでしょうか? 難しい問題ですね!
ヒンドゥー教や仏教の中には「解脱」(げだつ)という概念があります。
もともとは、人間を縛っているさまざまな制約、苦悩、煩悩、欲望などから解放されることですが、悟りを開いて輪廻転生の循環から離れることも指しています。循環が一切必要なくなった状態、すなわち悟りへ到達した後の状態を、仏教では「涅槃」(ねはん)と呼んでいます。
輪廻転生を繰り返すにつれて「意識体」のレベルは次第に高度化・高位化していきます。際限なく循環を続けて際限なく高度化を目指すのか、あるいは一定のレベルに到達したら「解脱」して「天上界」に定住するのでしょうか?
私は気楽に考えています。人間の分際でいくら考えても本当の真理は分からないからです。
人間が、義務教育-高校-大学を経て社会人になるように、「意識体」たちも学びの期間を終了したら、社会人すなわち「天上界」の定住人になり得ると考えています。ただし、学びの終了に関する「指導役の意識体」たちの判断は甘くないと考えられます。
したがって、「天上界」の住人になっても、必要に応じて「地上界」に戻って新たな学びを深めることもありそうです。「天上界」には時間の概念がありませんから、地上人から見て数百年、数千年ぶりに循環を再開することがあっても不思議ではありません。その意味で何時でも循環は起きうるとも考えられます。
地球上の社会人が必要に応じてあらためて大学院に通ったり、留学して海外の大学で学びを拡げるのに似ていると考えます。
俗っぽい言葉を使えば、天上界の「意識体」は、極上、上、中、下など、とても幅広いレベルに拡がって無数に存在していることになりそうです。そして下位の「意識体」ほど循環が必要になりそうです。
5.神とは何か?
「神」という言葉は、特に宗教や哲学で良く使われますが、それだけでなく様々な場面で使われますね。日本では古代から、万象・万物に「神」が宿ると考えられてきました。九州の太宰府天満宮には平安時代の菅原道真公が祀られています。明治神宮では明治天皇が祀られています。人が亡くなった後に「神」として祀られる場合が多くあります。
トイレの神様、野球の神様、神ってる、という言葉も使われたりします。「神」という言葉の意味する内容はとても広いですね。人によって、立場によって、場面によって様々な意味と拡がりを持ちます。
まじめに考え始めたら際限がなくなりますので、ここでは宗教や哲学の「神」は除外して、至って気楽に考えたいと思います。
前々号で「天上界」の子供たちは「地上界」のママを探し、「神様」に相談して地上に降臨していました。子供たちから見ると「相談役の意識体」は神様に見えていたようです。
自分から見て高位の存在、特に遥かに高度な存在は、尊敬・尊崇する対象として「神」という言葉を使うと考えられます。「神」の資格とか条件がどうとかではなくて、あくまでも自分から見た相対的な見方であると思われます。
同様に「相談役の意識体」から見て、その上の指導役は高位の存在であり「神」として見えるかも知れません。そのまた上の指導役も「神」ということになります。下位の「意識体」から上を眺めるとほとんどが「神」ということになりそうです。「天上界」には多数の「神」がおられることになります。
「地上界」の人間から見ても「天上界」の多くの存在は「神」として感じられ、様々な「神」がおられることになり、いわゆる「多神教」的な考え方がとても自然に感じられます。キリスト教やイスラム教などの「一神教」の考え方とは大分異なりますが。
それでは「神」の中の最高位の「神」はどのような存在なのでしょうか。「天地創造の神」は別におられるのでしょうか。残念ながら今は明確な手掛かりを持ち合わせていません。
おおまかな「生命のしくみ」が解かってきましたが、もう少し具体的な天上界の様子は解らないのでしょうか。実はそれを知る手掛かりが多数あります。
次回以降ご紹介していきます。
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