富士健康クラブ

<   2015年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧




[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第31号


[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第31号

第4章 いのちの不思議

[4-2] 脳の不思議

1.脳のはたらき

人間が他の生物と比べて突出している要因のひとつに脳の発達があります。
脳は、からだの内側からの情報、および外側からの様々な情報を集め、これらを分析し、判断し、それに基づいて臓器や手足に信号を送って適切な反応を指示します。脳は全身の司令塔の役割を担っています。さらに、認識・記憶・言語・思考・判断・計画・抑制など高度な情報処理能力を担当しています。

(1)人間の脳を部位で大別すると、大脳(外側)、小脳(後側)、脳幹(中心部)に分けることができ、いずれも主として神経細胞からできています。これは脊椎動物に共通な基本構造であり、違うのは脊椎動物の種類によりそれぞれの大きさが異なるだけです。
なお、 魚類、両生類、爬虫類では脳幹が脳の大部分を占めており、小脳、大脳は未発達です。

(2)大脳の表面は、大脳皮質と呼ばれており、「ニューロン」という神経細胞が密に集まっています。ニューロンは、脳内に約1,500億個程度も存在し、互いが複雑に接続し合ってネットワーク(回路)を構成しています。ニューロンは、電気的、化学的な作用によって情報を次々と伝達し、情報処理を行います。脳の主役は、神経細胞(ニューロン)のネットワークです。

(3)脳の表面を覆う大脳皮質は、たくさんの領域に分れており、領域によって担当する機能が異なるようです。
例えば、記憶に関する領域、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、体の感覚、運動、情動に関する領域などに分れています。

(4)上記の各領域とは別に、高度な情報処理を行う連合野と呼ばれる領域が知られています。「前頭連合野」では、思考・判断・計画・抑制などを、「頭頂連合野」では、感覚情報の統合を、「側頭連合野」では、認識・記憶・言語などを担当しているようです。
人間の前頭連合野は大脳皮質の約30%を占めますが、サルでは7%、イヌでも約7%、ネコは3%です。前頭連合野の発達が人間を人間らしくしていると考えられそうです。

(5)また大脳は、左脳と右脳に分れており、両者は「脳梁(のうりょう)」と呼ばれる神経の束で連結されています。左脳と右脳では、役割分担が微妙に異なるようです。
左脳が優位な能力として、言語能力、計算能力、論理的思考、抽象的な思考などがあります。
右脳が優位な能力としては、感覚総合能力、空間認知能力、直感的能力などがあります。
ただし、これらの配置は個人によって異なる場合があります。左利きの人の場合、上記と異なる例が若干多いようです。

(6)左脳と右脳は片側だけでは脳の総合機能を十分に発揮出来難いようです。左脳と右脳の間で適切な情報交換をしながら能力を発揮しています。したがって、左脳と右脳を結ぶ「脳梁」の働きはとても重要です。

(7)脳の重要な機能のひとつに記憶があります。仮に記憶機能が失われると、思考や正しい判断をすることはもちろん、視覚や聴覚などの外部情報を正しく認識することさえできなくなります。
記憶は2つに大別することができます。1つは、立ったり歩いたり、手で物をつかもうとしたり、食べようとしたりする運動機能に関わる記憶です。
2つ目は、人の顔や名前を覚えたり、言語を習得したり、様々な学問の知識を身に付けたりする認知性の記憶です。
これら運動性の記憶と認知性の記憶は、脳の別の部分で分担されています。
しかし、具体的にどのような仕組みで記憶が行われ、どのようにして思い出すことができるのか、具体的なメカニズムはほとんど未解明の状況です。
脳の構造は大分解かってきたのですが、記憶や思考などの具体的な仕組みは謎のままなのです。


<注目!>

(1)アインシュタインの死後の脳断面の写真によると、左脳と右脳を結ぶ脳梁が一般人に比べて相当太かったようです。またアインシュタインの前頭前野と呼ばれる高度な思考に関わる部分は、脳表面のしわが多く深く、かつ長く入り組んでいたようです。脳表面のしわの多さ深さは、ニューロンのネットワークの発達を示していると考えられています。

(2)天才でない一般人に対して行った実験があります。
ある方法で、右脳を活性化して、左脳を抑制すると、問題解決能力が大幅にアップするというものです。「ひらめき」を必要とするような新しい問題を解く場合も、右脳の働きが重要のようです。


<補足> 古脳と新脳

脊椎動物の脳を古脳と新脳に分類することもできます。
古脳は脳のいちばん内側にある脳幹とその直近外側の部分を言い、爬虫類の時代と原始哺乳類の時代に発達したと言われています。古脳は生命維持と種族保存など基本的な生命活動を担っています。具体的には呼吸、循環、摂食、消化、睡眠、恒常性維持、情動行動、本能行動などを担当します。
新脳は哺乳類時代に急激に発達し、古脳を覆う形で大きく進化を続けました。新脳は記憶、計算、学習、言語など高度機能を担い、環境や社会への適応行動を起し、さらに創造的かつ高能率な行動を展開してきています。


2.様々な天才

(1)普通の人がとてもまねのできない能力を持ち、その能力が社会に認められた方々は「天才」と呼ばれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ニュートン、モーツアルト、エジソン、アインシュタインなどは代表的な天才と言われています。私は平安時代の弘法大師「空海」も大天才だったと考えています。
天才は大きな業績を残して有名になりますが、天才の数は多くありません。そして天才の能力がどのようにして発揮されるのかも良く解かっていません。
一般人でも夢を見ている時、あるいはそれに近い状態の時に「ひらめく」ことが比較的に多いようです。しかし何故そうなるのかは良く分かっていません。

(2)一方、ほとんど名前も知られていない方々で特異な能力を発揮する方が多くいます。
全般的には普通またはそれ以下の能力しか持たない人の中で、一面において驚異的な能力を持つ人は「サヴァン」と呼ばれています。優れた能力を持つ人という意味合いです。不思議なことに、頭部の怪我などによって脳に障害を持つ人や、自閉症患者に比較的多いと言われています。
サヴァンの能力は自閉症患者の10人にひとり,脳損傷患者あるいは知的障害者の2000人にひとりの割合でみられるようです。そして、しばしばテレビ番組で取上げられたり、映画のモデルになったりしています。 

(3)「サヴァン」の能力は、その人によって得意な能力が異なります。

◎一瞬見ただけの景色を、家に帰宅してから驚くほど細部まで精密に再現して絵に描く能力
◎厚い本を短時間でまるまる丸暗記できる能力
◎数百年離れた過去や未来のある日の曜日を一瞬で答える能力
◎日常生活では不都合が多いのに数カ国語を自由に操る天才的語学能力
◎オーケストラの作曲という複雑な作業を頭の中だけで構築し、完成してから譜面に書き起こす能力
◎一度耳にした音楽を細部まで記憶し、その何千にも及ぶレパートリーの中から特定の曲を瞬時に正確に再現する能力。さらに、それらを異なるキー(調)でピアノ演奏し、あるいはアレンジを加えて変奏する能力

(4)上記の多くの能力は、見方、聞き方、計算方法、覚え方が常人と全く異なるようです。まるで写真を撮るように瞬間的に大量に情報を取り入れたり計算したりしています。そしてそれを瞬間的、無意識的に記憶しているようです。

(5)左脳に障害がある場合、それをカバーするために右脳がより活性化されたことが一因であるという仮説があります。また、通常の記憶経路ではなく、大脳の内側にある進化的に古い脳(大脳基底核や小脳)で記憶しているという仮説もあります。
また、いわゆる「直感」も古脳が関与しているという説があります。しかし全貌は謎のままです。

(6)映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマン演じる主人公のモデルとなったキム・ピークは、先天性脳障害のため父親の介護を必要とする生活を送っていました。しかし直感像による記憶能力を持ち、9000冊以上にも上る本の内容を丸暗記でき、また人が生年月日を言えばそれが何曜日であるか即座に答えることができました。

(7)映画「裸の大将」のモデル「山下清」は、学校での勉強についていけませんでしたが、驚異的な映像記憶力の持ち主でした。「花火」「桜島」など行く先々で見た風景を瞬間的に記憶し、多くのちぎり絵などに残しています。しかし、旅先ではほとんど絵を描くことがなく、家に帰ってから記憶をもとに描いたようです。


天才やサヴァンの人々の特異な能力が、どのような仕組みで発揮されるのか詳細はほとんど解かっていません。
それどころか人間の脳は全体の1割程度しか解明されていないとも言われています。
[PR]



by jiriki-tachikawa | 2015-02-26 00:00 | 不思議メールマガジン

[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第30号


[宇宙の不思議・いのちの不思議] 第30号

第4章 いのちの不思議

[4-1] 人間の不思議  

1.人間のルーツは?

第3章でみてきたように、生物は驚異的な能力を持ち、様々な不思議に満ちています。そして我々人間はさらに不思議に満ち溢れています。

人間は、生物学的には「ヒト」、学名は「ホモ・サピエンス」と呼ばれています。知恵のあるヒトの意味です。言語や技術や文化など他の生物にない際立った特性を有しています。

現在地球上に住んでいる現生人類は、たとえ肌や髪の色は異なっても互いに生殖が可能であり、全て「同一種」ということになります。しかしこれは不思議なことです。サルでも犬でも動物には様々な「種」がありますが、「ヒト」だけは何故たった1種しか存在しないのでしょうか? 
ヒトは熱帯地方から酷寒の地、乾燥地帯、水上など世界中あらゆる場所、あらゆる環境で生活しているのに、なぜ複数の「種」に分かれなかったのでしょうか?

ヒトの赤ちゃんは母親のお腹のなかで38億年の生命の歴史を体験すると言われています。子宮の中の胎児は、成長の過程とともに変身していきます。受精卵からスタートして、途中で首のあたりに魚のエラのような組織が現われ、暫くすると消えて今度はお尻の近くに尻尾のようなものが現われ、そして小さくなりその後、手は水かきのようなものから次第に水かきが消えて、5本の指に分かれていきます。胎児の成長に伴って、魚類、両棲類、爬虫類を経て、哺乳類に変化していく途中経過の名残りを示しているように見えます。

人間は哺乳類のサルの仲間から枝分かれし進化してきたと言われています。化石で有名なジャワ原人、北京原人から、比較的新しいネアンデルタール人、クロマニョン人などを含めて、様々な猿人、原人、旧人、新人などの化石が発掘されています。しかしこれらは全て絶滅しており、生き残っているのは現生人類ただ1種のみということになります。

現生人類がどのような祖先から始まり、どのように枝分かれして進化してきたのか諸説がありますが、今のところ誰もが認める定説はありません。人間のルーツと進化の過程はまだ良く分かっていないのです。

人間は万物の霊長とも言われます。様々な生物の中で、もっとも人間に近いのは、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなどの類人猿です。中でも遺伝子的にはチンパンジーと一番近く、ヒトとチンパンジーの遺伝子は、98.8%が共通と言われています。脳による知覚や認識のシステムも似通っています。

それなのに、ヒトとチンパンジーとで、あまりにも大きな能力の差があるのはどうしてでしょうか?


<補足>

樹上生活をしていたアフリカの類人猿が、地上に降りて二足歩行を始めたことが人類への進化のきっかけになったと言われています。
二足歩行を始めた理由については諸説あります。地域の乾燥化に伴って森林が減少しサバンナが拡がったため、やむを得ず樹から下りてサバンナに進出したという説があります。
しかし、アフリカでサバンナが拡がったのはまだ新しく300万年前足らずであり、最初の人類が誕生してから大分経ってからのことです。実は、約1200万年前以前から、エチオピア、ケニア、タンザニア、モザンピークを南北に結ぶ線上で大きな地殻変動が起き、アフリカ大地溝帯が形成されました。大地溝帯の谷の両側には高い山脈が隆起して、山脈の西側では西風によって降雨が多くなり、東側は少雨となって多様な生態環境が生まれました。そして東側から二足歩行する人類の祖先が生まれたという説があります。


2.人間の特性

人間は二足歩行をきっかけとして脳と知能を発達させてきたと考えられています。
人類の特徴として良く挙げられるのが下記です。
〇 直立二足歩行
〇 道具をつかう
〇 言語をつかう
〇 火をつかう

ヒトは直立二足歩行によって劇的な進化を遂げてきました。
立って歩くことで、大きな頭部を支える事が可能になり、その結果大脳の発達をもたらし、高い知能を得ることができました。加えて上肢が自由になった事により、道具の使用・製作を行うようになりました。
また身ぶり言語と発音言語の発達が起き、類人猿にない高度なコミュニケーションが可能になりました。そしてそのことが更に知能を高め、思考能力、学習能力を高めていきました。
ヒトは「火」を調理に使って食料範囲を拡げ、暖を取り、火によって獣から身を守り、それにより個体数を増やし生息地域を拡げてきました。

ヒトはゴリラや虎や熊など他の大型動物に比べて弱者です。肉体的に弱者だったからこそ、知恵を出すことで繁栄してきたと考えることもできます。

ヒトと遺伝子的に近いチンパンジーとの能力の差は、脳の相違にあると言われています。特に目立つ大きな差は、大脳の前頭連合野と呼ばれる領域です。チンパンジーの前頭連合野は体重比でもヒトの3分の1しかないようです。
前頭連合野は、額のすぐ内側にあり、思考や判断に大きく関わっています。ヒトは前頭連合野を発達させることによって圧倒的に大きな能力を獲得してきたと言って良さそうです。


3.意識、心、いのち、気

人間には意識、自我意識があります。そして人間自身をも思考の対象にすることができます。その結果、人文地理学、考古学、心理学、倫理学、哲学、科学などの多くの学問を構築してきました。
人間はさらに高度な思考能力を持っています。新たな解決法を見出す発想力、抽象思考、善悪判断、理性、真善美を追及する意識などです。

しかし人間なら誰でもこれらの高度な意識、能力を持てるわけではありません。ジャック・ルソーは「植物は耕作によりつくられ、人間は教育によってつくられる」と言いました。教育としつけによってヒトが人間になると言うこともできます。人間は、生まれつきの基本能力、下地は同じであっても、それを発達、発展させていくのは、教育、しつけの力によることが大きいということになります。

さらに人間は「心」を持っています。「心」とは何か、人によってその意味する内容、範囲は異なります。「心」の定義もありません。現在の科学レベルでは、何故「心」が生ずるのかほとんど解明されていません。脳の働きと関係があることは確かですが、脳の局所機能がどのように統合されて、心が形成されているのか、実際のところほとんど解っていません。

さらに、人間には「いのち」があります。いのちとは何でしょうか? 肉体といのちとはどのように関連するのでしょうか? 私たちの死後、意識、心はどうなるのでしょうか? 

これら「意識、心、いのち」は見ることができませんが、ほとんどの人間はそれらの存在を認識することができます。

もうひとつ見えないけれども大事なものがあります。
「気」です。生命体は全て「エネルギー体(気のからだ)」を持っています。「気」を感じたことのない皆様にはご理解頂き難いのですが、ちょっとしたトレーニングを積めば誰でも「気」の働きを実感することができます。

人間は、脳をはじめとする肉体レベル、物資レベルでも不思議が一杯ですが、見えない「意識、心、いのち、気」などは更に謎に満ちています。
これらに関しては後述いたします。
[PR]



by jiriki-tachikawa | 2015-02-22 09:04 | 不思議メールマガジン

中高年を主対象とする健康・長寿・自己実現のための健康クラブです
by jiriki-tachikawa
プロフィールを見る
画像一覧

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

ブログパーツ

外部リンク

ファン

ブログジャンル

画像一覧