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富士健康クラブ

第6号  呼吸法(3)  呼吸法による自律神経の調整

ガンを予防しましょう   2013年1月24日


第6号  呼吸法(3)  呼吸法による自律神経の調整

前回、呼吸法によって自律神経の調整ができると記述しました。


1.自律神経とは?

自律神経は、からだの活動度を自動的に調整する重要な神経系です。
からだを活動的にさせる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」
とから構成され、意識することなく自動的に身体を最適な状態に維持します。

(1)交感神経は、自動車に例えるなら、アクセルとして機能します。
いざという時(例えば敵と遭遇した時)、交感神経は、心拍数を上昇させ、
血圧を上げ、呼吸数を上げ、闘争準備や逃走準備を行います。

(2)副交感神経は、ブレーキとして作用し、上記と逆の働きを行い、また
消化機能や排泄機能を促進させます。

この交感神経と副交感神経の絶妙なバランスによって心身が快調に維持され
ますが、バランスが崩れると様々な不調が生じてきます。


2.自律神経の調整

(1)交感神経を高めるためには、意識して吸気を長めに吸い、吐くときは
短めに吐いて呼吸を続けます。次第に交感神経が刺激されて、アクセルの働き
が優位になります。
気持ちが落ち込んで元気が出ないとき、やる気が湧いてこないときに試します。

(2)副交感神経を高めるためには、意識して呼気を長めに吐き、吸うとき
は短めに吸って呼吸を続けます。次第に副交感神経が刺激されて、ブレーキ機能
が優位になります。
気持ちを落ち着けて安静を得たいときに試します。

特に問題がないときの呼吸は、吸う時間と、吐く時間をほぼ同じ長さでゆったり
と深く気持ちよく呼吸を続けます。


3.呼吸法に関する補足

(1)先々ご週説明した「順式腹式呼吸」の4つのポイントに馴れてきた方は、
出来れば舌先を上の歯の根元か歯茎に軽く触れるようにします。
エネルギー(気)の流れが良くなります!
身体の背中側とお腹側を縦に循環する気の流れが良くなっていきます。

(2)もし息を吐くときに、鼻から吐くのに違和感がある方は、当面 口から
吐いても結構です。続けていると次第に鼻から吐けるようになっていきます。

(3)さらに馴れてきた方は、呼吸を続けながら「イメージトレーニング」を
重ねると効果が一段と大きくなりますが、具体的にはもう少し経ってからご説
明する予定です。

(4)日本は「呼吸法大国」と言っても良いかもしれません。
ただし明治時代前後の話です。高度で深遠で特徴ある呼吸法が次々と開発され
広まりましたが、残念ながら時代とともにその多くが消え行く過程にあります。
その中で今なお100年以上続いている高度な「調和道丹田呼吸法」という呼吸
法もあります。筆者も30年近く前になりますが本部道場にしばらく通い、その
後も様々な呼吸法を試してきました。

(5)明治時代前後および以降に来日した欧米人が日本人の精神性の高さに
ついて賞賛していますが、呼吸法の普及・拡がりと一部関連があるのかもしれ
ません。呼吸法は生命力を高め、精神力をも押し上げる働きがあります。

以上



by jiriki-tachikawa | 2013-01-24 00:00 | ガン予防2メールマガジン

中高年を主対象とする健康・長寿・自己実現のための健康クラブです
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